地域活性化という言葉を聞いたことはあるだろうか。
少子高齢化が深刻な日本の中で、特に顕著な過疎地域の人口減少を食い止めるべく働きかける施策である。
はっきり言って効果は全く感じられないのが現状だ。しかし、ある分野において地域密着型が成功している。
そう、プロ野球だ。
近年プロ野球産業は、地域密着をテーマに掲げ、かつてのような巨人が先導している構図は一気に崩れ落ちた。
特に広島東洋カープや北海道日本ハムファイターズ、横浜DeNAベイスターズなどは特に地域密着が成功している例と言えよう。
そんな中、全く地域密着が出来ていない上に、人気もない球団がある。
そう、概ね想像もつくだろう。千葉ロッテマリーンズである。
千葉ロッテマリーンズは、12球団で一番人気のない球団と言っても過言ではない。いやオリックスの存在によってそのイメージが薄らいでいるが、このアンケート結果を見て頂きたい。


JCASTトレンドのプロ野球人気球団調査で異変 中日、日本ハム、横浜が明暗分かれた謎という記事のアンケート結果だ。
堂々たる最下位。一応昨年まではオリックスが最下位で、ロッテが11位だったようだ。目くそ鼻くそとはまさにここで使うにぴったりだ。むしろここで使わなくていつ使う?やっぱり「今でしょ」と口を歪めながらドヤ顔で言ってる顔が思い浮かぶ。
前段が長くなってしまったが、その人気ランキング12位の千葉ロッテがなぜ不人気なのか考えてみた。
一つだけ勘違いしないでほしいのが、僕はアンチではなく、むしろ生粋のロッテファンだ。ロッテファン歴10年になる。
こういうと、「は?オリオンズ時代知らないとかにわかかよ。」だとか「川崎球場で流しそうめんやってた時代とか18連敗の時代を経験していないのにファンぶるなよ」のようなおっさんのくせにマウントかましてくるバカが出てきそうだが、完全スルーだ。いくぞ!
目次
ロッテに人気がない理由
ホームランバッターが一向に出てこない。
まずは、これ。ホームランバッターが何年、何十年にも渡って出てこない。
ロッテはホームランがほんっっっっとうに出ない。なぜこんなにもホームランバッターがいないのか。2016~2018年は12球団で最小。ファンからすると一つも驚きはない。はぁ、そうですか…そうですよね。といった感じだ。
ホームランが少ないということは足を使って、単打で繋げる野球をすればいいと思うだろ?
いいや、それも違う。なんと打率も低いので繋げることすらできない!!!
奇跡の単打がでても後続が続かないので、打点も余裕で最下位。(2017年のデータ)

引用:https://npb.jp/bis/2017/stats/tmb_p.html
2011年なんて信じられないことが起こってしまった。
2011年度パリーグ本塁打
中村 48本
千葉 46本
松田 25本
中田 18本
バルディリス 18本
…ファッ!?!!!?!!!?!!?西武 中村剛也>ロッテ全体!??!?
統一球で軒並みホームラン数が減少した年とはいえ、さすがに選手一人に負けるのはヤバイ。前代未聞だ。前代未聞という言葉以外が思い浮かばない。強いて言うなら「なんじゃこりゃ」。
ただ、逆に言うと、たまたま現地観戦しているときにホームランが出た時の喜びはハンパない。めちゃくちゃ嬉しい。だって奇跡だからな!!ホームランなんて!!
高校・大学のスターがなぜかパッとしない
ロッテは幸か不幸かクジ運がいいので、高校や大学のスターを多く獲得してしまう。もしかしたら一年間でロッテファンが、一番熱くなる瞬間はドラフト会議かもしれない。そのくらい多くのスターを獲得する。
ただ、パッとしない。。
藤岡…唐川…大嶺…伊志嶺…平沢…佐々木千隼…
とは言え、平沢や成田はまだまだ若くこれからだ。昨年は藤岡と安田を獲得し、これからはアマチュアのスターが一気に台頭してくれる可能性は十分ある。
今までパッとしなかった分、そろそろ来るだろ!!と期待は膨らむばかりだ。
安田・藤岡本当にロッテの未来を担ってくれ!頼む!!(ユニフォーム買いますから!!)
みんな2割5分みたいなバッター
これが足を絡めたどこからでもチャンスが作れる打線だ。全員同じような打率だから、どこからでもチャンスメークができる打線。4本に1本ヒットを打ってくれるのだ。
こんな打線、最高だ!!!
…なんて言うわけもなく、、現実は悲しい。悲惨である。
以下のデータは10月1日時点での成績だが、1割台が3人!?!!?3割超え0人!??!?!?!?2ケタ本塁打1人!?!!!?!?
これはあまりにも貧打すぎる。貧打にも限度ってものがあるはずだ。本当に勘弁してくれ。


まぁ、考え方を変えるとハードルが下がるとこまで下がっているため、少しでも打ってくれるとめちゃくちゃ嬉しい。現地観戦しているときの奇跡の1点は涙が出るほど嬉しい。
地域密着もできてない
ロッテは千葉が本拠地である。
しかし、千葉県民の多くは未だ、巨人ファンの割合が多く、ロッテファンはほんとに少ない。
近年広島東洋カープや横浜DeNAベイスターズのような地域密着に成功している球団が増えているにも関わらず、ロッテはいつまで経っても千葉にすら浸透させることができていない。
ただ、熱狂的なファンの割合は多い。後述するが、ファンの声援だけは12球団で一番だろう。人気が全くないのに一番声援は凄いため、熱狂度はトップクラスではないだろうか。そう考えると悪くないような気がしたな?
応援歌にしか目がいかない
選手がふがいない成績なのか、応援歌にしか目がいかない。高校野球でもロッテの応援歌がかなり使われているように応援歌は12球団で1番良い。これは確信持って言える。それゆえに応援歌にしか目がいかない。
特にプロ野球ファンにロッテの大迫力の応援が知れ渡ったのは2010年の日本シリーズが有名。ここ何年かで一番面白いと言われる2010年の日本シリーズだが、この時の応援が特に凄すぎる。
このときはさすがにチームも強くて野球自体が面白かったが、今は選手がふがいないので応援にしか目がいかない。残念だが、当然の結果、いわゆる「残当」ってやつだ。
ちなみに、ロッテの試合を観る場合はこちらがオススメ。
https://admenzakki.com/2018/10/11/rakuten-special/
ビジター(主に甲子園)のほうが声援がでかい
これはロッテの7不思議の一つである。なぜか京セラや甲子園の声援はおそらくホーム球場と同じくらいかそれよりも迫力がある。なぜか。あの阪神ファンからどよめきが起きるくらい迫力がある。
この動画をよく見てみると阪神ファンがみんなロッテの応援を見ている。あまりの迫力に阪神ファンが圧倒されているのだ。
ちなみに僕はこの試合に行っていたのでどこかにいると思う。
なぜビジターのほうが声援が凄いのか。近年トレンドになっている地域密着とはなんなのか?もっと千葉という立地を活かした取り組みができないのか?残念極まりない。
ただ、甲子園でこの迫力を出せるのはロッテファンの誇りでもある。交流戦の時期は結構話題になる。唯一ロッテが話題になる瞬間かもしれない。阪神ファンを圧倒できるなんて、控えめに言って神、控えめに言って誇り、控えめに言って最高。
球場が遠すぎる
これも何なの?案件だ。最寄り駅から球場が遠い。徒歩で19分もかかってしまう。僕はどちらかというと歩くのが早いほうだが、それでも10分以上はかかってしまう。
一応バスも通っているが、基本は歩き。遠すぎる、あまりにも遠い。普通駅から目と鼻の先であろう。

しかも、東京から幕張に行く場合は「京葉線」に乗らないといけないのだが、東京の京葉線がこれまた遠い!いや、有楽町やん!みたいな。隣の駅レベルで遠い。恐らく大阪府福島駅と野田駅と同じくらいの距離だろう。東京駅を名乗っていいのだろうか!?
挙げ句の果てに舞浜駅まではディスニーのユーザーで溢れかえって駅の混雑具合もなかなかのカオスだ。勘弁してくれないか?
ただ、球場が遠いゆえに、試合で勝ってテンション上がっているときはこの遠さが逆に幸せになる。歩きながら応援歌が歌える。「Go~清田~清田~♪」。わかるか?これが、お祭りだ。
おわりに
結局この記事なんだったの?感がハンパないが、僕の大好きな千葉ロッテのダメなところ(という名の魅力)について書いてみた。
こんなに不満があるのにそれでも好きなのは、本当に「愛」としか答えることができない。好きな人に理由なんていらないように、好きな球団に理由なんていらない。強いて言うなら「愛」。それしかない。僕はチーム打率が.140でもきっと応援し続けるだろう。そう、それがファンってやつなんだ。