
「adk(aidos kuneen:エイドス・クニーン)」とは、オフショア銀行の設立を目的とした仮想通貨です。
元オフショア銀行の職員がプロジェクト代表者という異例の仮想通貨であり、多国籍企業や富裕層による租税回避や、銀行口座を持たない人々への価値交換手段(銀行サービス)の提供を目指しています。
本項では、仮想通貨adk(aidos kuneen)の特徴やプロジェクトの目的、今後の展望などについて詳しく紹介します。
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adkの概要
通貨名称 | Aidos Kuneen(エイドス・クニーン) |
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通貨単位 | adk |
時価総額 | 30億円 |
発行枚数 | 2,500万枚 |
adk(aidos kuneen:エイドス・クニーン)とは、オフショア銀行の設立・提携を目指すオリジナルチェーンの独自通貨です。
各国のオフショア銀行と提携し、独自の銀行を持つことで巨大なオフショア市場でadk(aidos kuneen)を利用してもらうことを目的としています。
なお、adkプロジェクトの代表であるリカルド・バドエル氏は、オフショア銀行の職員から仮想通貨トレーダーに転身するという経歴を持っています。
それ故か、adk(aidos kuneen)自体も仮想通貨としては異質の特性を持っており、草コインの中でも特に注目を浴びている仮想通貨です。
草コインについては、以下の記事も参考にしてください。
ただし、その大半がタックス・ヘイブン―「租税回避地」と呼ばれる課税が軽い国にあるため、「租税回避のための銀行」を指すこともあります。
adk(aidos kuneen)の特徴
adkは、独自通貨由来の秘匿性を利用して、完全匿名性のリモートバンキングサービスを提供するのが目標です。
その技術や仕組みについて、詳しく見ていきましょう。
完全匿名系のオリジナルチェーン
adk(aidos kuneen)は他の草コインとは異なり、ビットコインやイーサリアムなど既存のブロックチェーンを基盤とした、所謂「トークン」と呼ばれる仮想通貨とは性質が異なります。
従来のブロックチェーンは使用せず、「DAG(有向非巡回グラフ)」と呼ばれる技術を採用した匿名系のオリジナルチェーンであり、純粋な価値転送を目的とした独自通貨として成り立っています。
DAGで構築されたチェーンは、一本の鎖で繋がるブロックチェーンとは違い、複数の線に分散する仕組みとなっており、完全な秘匿性を持つ「資産の秘匿」に適したプロコトルとなるのです。
保全・秘匿性を両立したリモートバンキングサービス
オリジナルチェーンのメリットは、先に述べた秘匿性の向上だけではありません。
adk(aidos kuneen)はブロックチェーンを基盤としないため、従来の仮想通貨が抱えていた送金遅延や手数料などのコストが発生せず、資産への迅速なアクセスが可能となっています。
さらに、ビットコインのようなマイニング自体が不要であるため価格高騰もなく、トランザクション検証による取引履歴の追跡もできません。
純粋な通貨機能を提供するだけでなく、「銀行」として責任を持って「adkという資産」を保存し、資産の保全を行う―それがadkのリモートバンキングサービスなのです。
従来の銀行システムはセキュリティ面に難があり、口座情報の漏洩・顧客資産の流出といった不祥事件も多く、決して安全なものとは言えませんでした。
しかし、adk(aidos kuneen)の匿名性を活かすことが出来れば、この問題点を解決できる可能性があるのです。
adkプロジェクトの目的・課題
富裕層への租税回避システム提供
2014年5月、47カ国間で「AEOI(Automatic Exchange of Information)」が宣言されました。これを日本語に訳すと「自動的情報交換基準」となります。
宣言の内容は「非居住者に係る金融口座情報の自動的交換のための報告(CRS)」であり、AEOI加盟国の税務当局間で非居住者の金融口座情報を共有し、居住国の口座を利用した脱税・租税回避を阻止するための制度です。
つまり、口座情報の共有によって租税回避が発覚する可能性が高まってしまうのです。AEOIの加盟国は増えつつあり、租税回避の送金先はますまず減少しています。
この問題に対し、adkは「高い秘匿性」と「資産への迅速なアクセス」を有した租税回避システムを提供して解決することを目指しています。
銀行口座を持たない人々に価値交換手段を提供
adk(aidos kuneen)が目的としているのは、富裕層の租税回避だけではありません。
AEOIに加盟していない国々には、銀行口座を持てず価値交換手段に乏しい「Unbanked」と呼ばれる人々がおり、彼らにその手段を提供する目的もあります。
自分の銀行口座を持たない「Unbanked」な人々は、貧しいために利用手数料を払えない―という“貧困”を原因としたケースが殆どです。
AEOI非加盟国の銀行と提携し、少額のadk(aidos kuneen)で銀行口座を保有できる銀行サービスを提供するのも、adk(aidos kuneen)プロジェクトおける目標の一つです。
銀行口座がないと、クレジットカード利用もネット決済もできません。adkには「Unbanked」への救済措置という目的もあるのです。
今後の課題は「租税回避のデメリット」を如何に補うか
まず、租税回避をするにはAEOI加盟国外の国々を仲介する必要があります。
しかし、加盟国外への銀行はアクセスがしづらく、送金には数日以上の時間がかかってしまうため、資産をロックすることに繋がる恐れも。
仮にオンライン経由であったとしても、大金を国内外に移動するのは手間がかかってしまい、仲介サービスを挟むとなると手数料も必要になります。
資産のアクセシビリティを悪化させるというデメリットについて、仲介コストやスピードをどのように解決するか…というアクセシビリティ面の問題解決が今後の課題です。
adkの将来性は?今後の展望について解説
租税回避防止の動きと資産秘匿へのニーズ
AEOIの宣言後、各国で租税回避防止の動きが高まりつつあります。
加盟国の少ないアジアにもその波が押し寄せ、遂にはタックス・ヘイブンで有名だったパナマまでもが加盟してしまいました。
その後も、CRSによって資産の秘匿性が下がりつつあり、このままでは租税回避の発覚による追徴課税は避けられません。
だからこそ、adk(aidos kuneen)は独自のオリジナルチェーンを採用した仮想通貨を用いて、従来の銀行システムから隔離されたオフショア銀行を設立しようとしているのです。
富裕層と貧困層、相反しつつも「自分の銀行口座が欲しい」という同一の需要を満たすことが可能なのです。
AEOIの宣言で高まるオフショア市場の需要
AEOI以降、ますます租税回避地を経営地としたオフショア銀行の需要が上昇したのは、先の述べた通りです。
市場規模の膨張は凄まじく、オフショア市場は約3,300兆円ものシェアを抱えており、仮想通貨全体の市場が約14兆円と比較すると、ざっと仮想通貨の2.5倍という数値です。
市場需要の急上昇に加え、プロジェクトチームがアフリカ諸国の銀行の買収や、政府の高官との対話を目指して動いており、プロジェクト遂行は実現性を帯びてきています。
租税回避に伴う送金アクセスや資金ロックのデメリットを、別方面から解消できるサービスです。
課題解決へのソリューションも明確に立てられている
adk(aidos kuneen)ではSlackなどのSNSを通しつつ、プロジェクト進行状況を一部のユーザーに公開しています(参加自体は一般でも可)。
現在、判明していることは大まかに分けて以下の3点です。
- ケニア・タンザニアの銀行取得を進めて大株主になる
- Bittrexを始めとする大手取引所への上場(交渉)を実現。
- adkが仮想通貨初のETF(上場投資信託)に上場
まとめると、「独自オフショア銀行設立の実現が近づいている」「証券取引所でadk投資ができる」ということです。
adk(aidos kuneen)の価格相場
adk(aidos kuneen)の現在価格は?
2021年5月時点におけるadk(aidos Kuneen)の現在価格は、平均で「83.5円」前後となります。
草コインの中でも価格は安定しており、大きな暴落や高騰はあまり見られませんが、slock内で大きなニュースが入った場合などは、急騰することもあります。
adk(aidos kuneen)のレート変遷
2018年1月の仮想通貨バブルや、2019年のビットコイン価格高騰などに引っ張られる形で急騰した際は、単価が1,000円を切る以上の価格上昇を見せました。
その後は徐々に落ち着きを取り戻し、2020年6月のアルトコイン高騰を除いては大きな暴落・高騰もなく、200円~80円の価格帯を並行しています。
ただし、リップル等のように大きなニュースで暴騰する可能性もあるので、今後の動向について注目しておきましょう。
adk(aidos kuneen)の取扱取引所
adk(Aidos Kuneen)を取り扱っている海外取引所には、adk(Aidos Kuneen)専用の取引所である「Aidos Market」の他、「bittrex」や「bithumb global」などがありますが、これらは流動率が高くありません。
そのため、adk(Aidos Kuneen)専用の取引所である「Aidos Market」を紹介します。
Aidos Market
「Aidos Market」とは、adkプロジェクト自体が運営を行っている専用の取引所です。
adk(Aidos Kuneen)の公開からおよそ1ヶ月というスピード開設された異色の取引所で、adk(Aidos Kuneen)の大半はAidos Marketで取引されています。
全資産をコールドウォレットで管理しており、出金承認はすべてスタッフが手動で行っているため、入出金には時間がかかるもの高いセキュリティ性を誇ります。
なお、独自の取引所であるため、取扱通貨はADK/BTCのみとなります。
アカウント開設方法
Aidos Marketの公式サイトにアクセスし、「Regular」をクリックします。
登録フォームにメールアドレスとパスワードを入力して、利用規約を確認しボックスにチェックを入れましょう。不正ログイン防止ボックスにチェックし、「CREATE ACCOUNT」をクリックしましょう。
その後、アカウント承認メールが送信されるので、「CREATE ACCOUNT」してください。
再度ログイン画面に映るので、メールアドレスとパスワードを入力しましょう。以上で、アカウント開設完了となります。
海外取引所では日本円を使用できません。日本円でadk(Aidos Kuneen)を購入する場合は、以下の方法を取る必要があります。
- Aidos Marketの口座を開設しておく
- 国内取引所に日本円を入金する
- 国内取引所で購入用のビットコインを買う
- 開設したAidos Marketの口座にビットコインを送金する
Aidos Marketについては、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
adk(aidos Kuneen)は我々が普段使っている「価値交換システム」が持つ欠点に注目し、それらを補うために考案された仮想通貨…とも言えます。
以下、adk(aidos Kuneen)のプロジェクト目的をまとめました。再度確認してみましょう。
adkプロジェクトの目的
- 秘匿化システムの採用による「資産秘匿化の実現」
- オンラインバンキングサービスの開通による「アクセシビリティの向上」
- 銀行口座を持てない貧民層への「価値交換手段の提供」
このように、adk(aidos Kuneen)は富裕層と貧困層―2つの相反するニーズを叶える事を目的としています。
プロジェクト進行速度が非常に速いことや、ビジネスモデルの実現が近づいていることもあり、数ある草コインの中でも注目度の高い仮想通貨と言えるでしょう。
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