cryptowatch(クリプトウォッチ)は、世界各地のあらゆる仮想通貨マーケット情報を集約したチャートサイトです。
各為替ごとに様々な通貨・取引所のチャートをまとめているサイトで、仮想通貨トレードの「テクニカル分析ツール」として使われています。。
取引所や銘柄が多くリサーチに時間がかかる仮想通貨トレードでもcryptowatchがあれば殆どのチャートを確認できるので、各取引所やチャートサイトに一々アクセスする必要がなくなります。
本項では、cryptowatchの使い方・チャートの見方・アカウント作成方法などを詳しく解説します。
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cryptowatchの特徴
cryptowatch(クリプトウォッチ)は、複数の取引所のチャートをまとめて閲覧できる高機能チャートウェブサイトです。
アメリカの大手仮想通貨取引所「Kraken」がcryptowatchの運営会社を買収して以降、サイトの運営を引き継いでいます。
cyptowatchはビットコインを始め、リップル(XRP)やトロン(TRON)などのアルトコインも幅広く扱っており、海外サイトとしては珍しく日本円にも対応可能。
チャートの観測はcyptowatch一つでほぼ事足りるので、リサーチ時間の削減にもなり、トレード効率の上昇にも一役買ってくれる便利なサイトです。
cryptowatchは「Binance」「Okex」「Poloniex」など数々の大手取引所を扱っているほか、国内トップの人気を誇る「bitFlyer」と「Liquid」まで幅広くカバーしています!
大手取引所を主市場にしている手堅いトレーダーにとっては、とても嬉しいポイントではないでしょうか。
APIが豊富で自由なカスタマイズが可能
cryptowatchのチャートは、APIのプログラミングを用いたカスタマイズが可能です。
対応言語はc#・Java・ruby・pythonなど幅広く、ポピュラーな言語は殆どカバーしているので、大抵のAPIプログラムは使用できます。
API習得でオプションを追加すれば、ローソク足やMACDなど足りない描写を補足するのに使えるので、情報が少ない国内取引所でも有利になります。
ここがポイント
一からプログラミングを覚えずとも、コマンドさえ知っていれば使えるのは大きな利点ですね。
読み込みが早くタイムラグが少ない
情報量の多いチャートサイトは読み込みに時間がかかり、遅延が発生しやすいという欠点があります。
例えば成行注文などでタイムラグが生じると、決済完了までの間に価格が変動してしまい、想定外の価格で決済されてしまう「価格変動リスク」を被る危険性があります。
特に、秒~分単位のスキャルピングにおいては、この一瞬の遅延が命取りになってしまいかねません。
cyptowatchはチャートサイトの中でも情報処理が速い方なので、タイムラグによるストレスやリスクを被らずに済みます。
スマートフォン・iPhoneのアプリを配信
cryptowatchは公式からスマートフォンアプリやAppleウィジェットが配信されているので、インストールすれば携帯端末からでも利用できます。
外出先でcryptowatchを確認できるのは勿論、PCと併用してデュアルモニタにするという使い方もあります。
さらに、Android版はスマートウォッチと連携可能で、ポートフォリオトラッカー機能も搭載しているなど便利なアプリです。
cryptowatchの主な機能
cryptowatchには様々な機能がありますが、ここでは代表的なものを4つ紹介します。
- テクニカルインジケーター
- cryptowatch API
- ピアソンの積率相関係数
- ポートフォリオトラッカー(Androidアプリ版のみ)
テクニカルインジケーター
cryptowatchは複数の企業との提携によって、運営しているチャートサイトです。
テクニカルインジケーターでは、世界各国の取引所チャートを一斉に表示することができるほか、アカウント開設後に二段階認証を行っていれば直接トレードも可能。
さらに、自分だけのポートフォリオを組む、取引所ごとにアラートを設定する等、自由なカスタマイズもできます。
ただし、cryptowatch内で確認できるチャートは、あくまでも提携企業のみである点には注意しましょう。
cryptowatch API
API(Application Programming Interface)とは、アプリケーションやソフトウェアの機能を共有・統合するシステムのことを指します。
cryptowatchでは、別の取引所が効果しているチャートプログラムを取り込んで、その機能(指標)を追加することができます。
先にも述べたように、APIプログラミングは開発者向けに搭載されているシステムですが、コマンドやリクエストさえ覚えればプログラミング知識がない初心者でも使えます。
提携企業や取得できるAPIプログラムは、公式サイトで確認しておかないとミン。
ピアソンの積率相関係数
仮想通貨の値動きの相関を確認できる機能です。
「相関係数」とは、2 種類以上のデータの関係を示す指標のことを察し、異なる通貨同士の値上がりにどのような関係があるのかを数値で把握できます。
例えば、ビットコインとライトコインが同時に…
値上がりしている = 正の相関(+1)
逆に値下がりしている = 負の相関(-1)
値動きが疎らである = 相関なし(±0)
アルトコインはベース通貨の値動きと連動しやすいため、複数のアルトコインをトレードする際のサポート機能として非常に便利です。
ポートフォリオトラッカー(Androidアプリ版のみ)
アプリ版cryptowatchもポートフォリオを組むことができます。
さらに、Androidアプリ版のみAndroid OSと連動する腕時計「スマートウォッチ」との連携も可能で、時計にポートフォリオを表示することが可能です。
優先して確認したい取引所だけ表示するという使い方もでき、こまめに確認したい人にはおすすめの機能です。
cryptowatchの見方・使い方
CryptowatchのUI自体は従来のチャートサイトとほぼ同じので、使い慣れている人にとってはすぐ馴染むデザインになっています。
まずは、画面の見方やシステムの使い方といった基本をおさえましょう。
cryptowatch画面の見方
こちらがcryptowatchのホーム画面です。
ホーム画面
少し下にスクロールすると、上図のように簡素チャートが並んでいる画面を見ることが出来ます。
デフォルトでは通貨別に並んでいますが、右上のタブをクリックすると通貨ごとや取引所別、並び順を変更することが出来ます。
チャート画面
チャートをクリックすると、そのチャートの詳細を表示することができます。
(上記の画面は、KrakenのBTCマーケット情報になります。)
チャート画面では指標を追加する、キャプチャを保存するなどの操作もできます。
cryptowatchの使い方
インジケーターの設定方法
上記の赤い四角で囲んだ部分から、インジケーターの表示を変更することが可能です。
ただし、設定できるオプションは各取引所に標準搭載されている機能に限ります。
チャートスタイルの変更方法
上記の赤い四角で囲んだ部分から、チャートスタイルを変更することが可能です。
こちらも、各取引所に標準搭載されているスタイルに限定されます。
cryptowatch APIの取得方法
チャートページ下部の「API Docs」をクリックしましょう。
すると、API取得のマニュアルページにアクセスできます。ここに記載されている「https://api.cryptowat.ch/markets/kraken/btceur/price」をブラウザのアドレスバーに入れてみましょう。
上記のようなAPI取得ページにアクセスできます。取得したAPI情報は保存・コピーなど様々な操作ができます。
よく使うリクエスト一覧
- Asset:アセット情報(通貨情報)
- pairs:指定した通貨ペアの情報
- Exchanges:指定した取引所の情報
- Markets:各取引所のマーケット情報
- prices:マーケットの価格情報
- Summary:統計概要
- trades:取引情報
- ohlc:始値・高値・安値・終値
- orderbook:板に関する情報 …など
cryptowatchの活用法
cryptowatchは機能が多い反面、初心者からすれば「どのように使ったら良いかわからない」という状況に陥りがち。
ここでは、cryptowatchの代表的な活用例を3つほど紹介します。実例を見ながら、実際の活用法を学びましょう。
複数の指標を組み合わせたテクニカル分析
インジケーターを使ったテクニカル分析では、基本的に複数の指標を組み合わせた方法が中心になります。
中でも、ポリンジャ―バンド・MACD・RSIの指標を組み合わせた分析方法が人気です。
噛み砕いて説明すると「売られすぎ・買われすぎからトレンドを予測するための指標」を集めた分析方法で、最低限必要となる情報のみでレートを予測できます。
余分な情報が一切ない、正にテクニカル分析の入門とも言える方法で、チャートの使い方に慣れていない初心者には最適です。
・ポリンジャ―バンド
相場変動における勢いの変化やトレンド反転の目安・方向などを示す指標。一定期間のデータの標準偏差「シグマ(σ)」を算出し、移動平均線に対してシグマの1~3倍を加算した線(バンド)を表示する。
・MACD(Move Add Change/Delete)
移動平均の発展形となる取引指標。「MACD」と「シグナル」という2本の移動平均線の動きを見ながら、買い・売りのタイミングを予測するために使用される。
・RSI(Relative Strength Index)
直近の一定期間において、終値ベースの上昇と下降からどちらのトレンドが強いかを表す指標。その時点の適正相場を捉えることができる。
OHLCを取得して不足している情報をカバー
ローソク足には、始値・高値・安値・終値(OHLC)という取引時の価格情報が集約されています。
しかし、bitFlyerなどの大手取引所でも、このローソク足が標準搭載されていない場合があります。
過去のデータを参照して未来のトレンドを予測する―これが大前提となるテクニカル分析で、この方法が使えないのは痛いデメリットです。
このような場合、cryptowatchのAPIカスタマイズでオプションを追加すれば、不足している情報をカバーできます。
アービトラージ(裁定取引)の金利・価格比較
アービトラージ(裁定取引)とは、同価値の商品に金利・価格などの差額が生じたタイミングで売買を行う方法です。
仮想通貨トレードでは取引所間の価格差を利用することも多く、割とポピュラーな取引方法でもあります。
テクニカルインジケーターで複数の取引所を同時に表示できるので、cryptowatch一つで簡単に価格比較ができます。
複数の仮想通貨を同時にエントリー
複数の取引所と仮想通貨をまとめて見ることが出来るので、複数のポジションを受け持つ「同時エントリー」にも便利です。
同時エントリーでは、保有している銘柄が下落しても大きなマイナスにならないよう、他にプラスになりそうな銘柄を買って損失を軽減する…といったリスク管理ができます。
上級者になると、二つ同時にエントリーチャンスが来た時に同時に保有して利益を上げるなど、状況に合わせた臨機応変なトレードができます。
始めたてのトレーダーには敷居が高い方法は、まず安定して利益を出せるようになってからじゃないと…逆にリスキーだよねぇ。
cryptowatchの始め方
では、早速cryptowatchを始めてみましょう。
アカウント開設に必要な書類などはなく、メールアドレスさえあれば簡単に登録できます。
アカウントを開設する
まず、ホーム画面右上の「+」をクリックしましょう。
すると、上部のようなアカウント作成画面が表示されます。
「メールアドレス」「ユーザーネーム」「パスワード」を設定して、「開始する」クリックすると仮登録メールが送信されます。
なお、パスワードは正しく設定されていないと認証されません。入力フォーム下部の入力条件を全て満たすように設定してください。
パスワード設定時の注意点
- At least 8 characters:最低でも8文字の文字列に設定すること
- At least one letter:少なくとも半角英数字を1文字入力すること
- At least one number:最低でも1文字は数字を入力すること
- At least one special character:最低でも1文字は記号を入力すること
パスワード例:CryPTo:w@tcH320
(注意事項にはありませんが、安全のため大文字・小文字を混ぜた設定が好ましいです)
仮登録メールを確認する
登録したメールアドレスに、以下のような画像が添付されている仮登録メールが届きます。
メール画像内の「Activate Account」をクリックするとアカウント開設となり、一般会員としてcryptowatchを使用できるようになります。
まとめ
cryptowatchは機能が多く難しそうに見えますが、UI自体はシンプルで使いやすく設計されているので、基本機能を使うだけであれば初心者でも大丈夫です。
使っている内に自然と必要な情報がわかってくるので、今後のトレードスタイルを確定する上でも重要です。
その情報量の豊富さと自由なカスタマイズ性から、完璧に使いこなせるまでには慣れが必要ですが、一度覚えてしまえばこれほど心強いパートナーはいません。
初心者はもちろん、上級トレーダーになった後まで長く付き合うことになるので、まずは軽く触れてみることをお勧めします。
APIカスタマイズを活用していれば、自ずと指標の使い分けを覚えていきますし…総合的に見ると、初心者にこそおすすめのチャートサイトですね!
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なお、海外の取引所では、残念ながら詐欺や出金拒否などが頻発しています。
何も分からない状態からトレードを初めて、資金が10倍になった!と喜んでいたら出金拒否。
そのまま資金がなくなってしまうなんていう事もあります。
私もまだ取引を始めたばかりの頃は、苦い経験をしてきました。
自分の失敗を無駄にしないためにも、せめてこのサイトの読者だけでも勝って欲しい!のです。
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