そろそろ仮想通貨投資にも慣れてきたから、テクニカル分析に力を入れていきたいんだ。
でもテクニカル分析って種類がいろいろあるから、どれを勉強したらいいかよくわからないや。
なにかおすすめのテクニカル分析ってないかな?
一口にテクニカル分析といっても、いろいろなものがあるよね。
そこで今回はエリオット波動について教えてあげるよ。
エリオット波動を学べば、投資のエントリーポイントやトレンド継続の判断ができるようになるよ。
投資をするうえで欠かすことのできないものがテクニカル分析ですね。
ただ、テクニカル分析と言っても、たくさんの種類があって「何から勉強したらいいのわからない」という投資初心者の人はたくさんいます。
そこで今回は、テクニカル分析の一つである「エリオット波動」について紹介します。
「エリオット波動」は、投資初心者から専業トレーダーまで幅広く利用されるテクニカル分析の1つです。
とても奥深いですが、基礎を学ぶことで確実にトレードスキルを上げることができます。
「エリオット波動」を理解すれば、エントリーポイントやトレンド継続の判断を身につけることができます。
難しくならないように説明していきます。
まずは、軽い気持ちで読んでみてください。
エリオット波動ってそもそもなに?
そもそもエリオット波動とは、ラルフ・ネイソン・エリオットが発見した、「相場の値動きに存在するはっきりとしたパターン」の事です。
多く投資家はこのパターンを分析し、エントリーポイントやトレンド継続の判断をしています。
では、具体的にエリオット波動の言うはっきりとしたパターンとはどのようなものなのでしょうか。
エリオット波動のパターン
エリオット波動とは、図のような形をしたチャートのパターンを言います。
上下にジグザグと波のようなチャートを形作るため、「エリオット波動」と名付けられました。
エリオット波動は大きく、「5つの推進波」と「3つの修正波」の2つに分けることができます。
ではそれぞれの特徴を見てみましょう。
5つの推進波
5つの推進波とは、相場の大きなトレンドと同じ方向を向いている波のことです。
上昇するチャートのことを、推進波と呼ぶわけではないので注意が必要です。
また、5つのジグザグした波全体で推進波なので、5つの波すべてが上昇しているわけではありません。
トレンドが上昇局面であれば、5つの推進波は「上→下→上→下→上」のように動きます。
3つの修正波
5つの推進波が終了が一旦終了すると、次に3つの修正波が来ます。
この3つの修正波で、上昇ししすぎた相場が調整されるのです。
修正波も3つのジグザグした波全体が修正波なので、3つの波すべてが下降しているわけではありません。
上昇トレンドの5つの推進波の後であれば、3つの「修正波は「下→上→下」のように動きます。
【重要】エリオット波動の3原則
エリオット波動の5つの推進波についは、それぞれの波の関係に3つの重要な原則があります。
- 原則①:第2波は第1波の始点を下抜くことはない
- 原則②:第3波がもっとも短い波になることはない
- 原則③:第4波が第1波の価格帯を割り込むことはない。
エリオット波動を学ぶ上で最も重要なポイントはこの3つの原則です。
それぞれを詳しく説明していきます。
原則①:第2波は第1波の始点をした抜くことはない
エリオット波動の第1原則を示したものが下のグラフです。
第1波の始点から、まっすぐな線を引いたときに第2波の終点がその点線を下回ることはありません。
もし、第2波の終点が点線を下回った場合には、それはエリオット波動ではありません。
第1の原則は、チャートがエリオット波動を描くかの見極めるためにとても重要な原則です。
原則②:第3波がもっとも短い波になることはない
エリオット波動の第2原則を示したものが下のグラフです。
第3波は、第1波や第5波と比べたときにもっとも短い波となることはありません。
つまり、第3波は比較的大きな上昇となることが多くなります。
エリオット波動を利用したトレードではこの第3波を見極めることが重要です。
原則③:第4波が第1波の価格帯を割り込むことはない
エリオット波動の第3原則を示したものが下のグラフです。
第1波の終点から、まっすぐな線を引いたときに第4波の終点がその点線を下回ることはありません。
第4波の終点はおおよよ予測することができるので、これもトレードにとても重要な原則です。
エリオット波動のフラクタル構造
エリオット波動のもう一つの特徴はフラクタル構造にあります。
フラクタル構造とは、「図形の一部と全体が自己相似になっている関係」を言います。
つまり、エリオット波動はより大きなのエリオット波動の波の一部を構成しているということです。
なのでエリオット波動はどのような期間のトレードを行う人にとっても利用しやすいことがわかります。
短期トレードでうまくエリオット波動のパターンを見つけることができない場合でも、長期トレードに目を向けるとエリオット波動のパターンを見つけることができるということです。
エリオット波動のトレード活用方法
ここまでは、エリオット波動の基本的な説明をしてきました。
ここからは、エリオット波動をどのようにトレードに活用するかについて紹介していきます。
エリオット波動は、エントリーポイントとトレンド継続の判断材料としてトレードで利用することができます。
エリオット波動の3原則を利用したエントリーポイント
投資で最初に悩むところは、「いつ買うべきなのか?」ということだと思います。
このエントリーポイントの参考になるのがエリオット波動の3原則です。
原則②:第3波がもっとも短い波になることはない
原則③:第4波が第1波の価格帯を割り込むことはない。
まずエントリーポイントを探る場合には、原則①と原則②を利用しましょう。
5つの推進波の第3波は、推進波の中で最も短くなることはないので比較的大きな上昇を狙うことができます。
それと組み合わせて、推進波の第2波は第1波を下回らないという特徴があります。
つまり、上昇を始めたの第1波が下降に転じ、そこから再上昇始める過程で第1波の始点を下回らなかった場合には、比較的大きな上昇をもたらす第3波が来ると予想できます。
ここでのポイントは、チャートがしっかりとエリオット波動を描いているかの見極めることです。
第2波と思っていたものが、第1波を下回るのであればエリオット波動ではありません。
第2波が終了し、第3波がしっかりと上昇したことを確認したタイミングで買いで入りましょう。
次に原則③を利用したエントリーポイントの解説を行います。
5つの推進波の第4波は、第1波の価格帯をほとんど割り込まみません。
ただし、第5波は第3波ほど大きな波とならないことも多いので注意が必要です。
場合によっては小さな上昇で終わってしまうケースもあります。
そのため、第4波のエントリーポイントをしっかり見極めることが重要です。
第4波が第1波の最高値付近までしっかり下がるのを待ってからエントリーしましょう。
エリオット波動をトレンドの継続判断に利用する
エリオット波動は5つの推進波と3つの修正波からなっています。
5つの推進波が終了した後は、3つの修正波によってしばらくは下降トレンドとなります。
こういった場合には、今もっているポジションを解消して一旦利益を確定してしまうことをおすすめします。
無理にポジションを継続しても、利益を拡大させることは難しい状況です。
エリオット波動が修正波の下降トレンドに入ってしまった場合は、むしろ次のエントリーポイントについて考えましょう。
3つの修正波は、5つの推進波ほど決まった規則がないと考えられているので、投資初心者は手を出すべきではありません。
無理に投資をするのではなく、次のエリオット波動がしっかりと確認できるのを待ちましょう。
エリオット波動の見つけ方
ここまで、エリオット波動による投資の方法について説明してきました。
しかし「エリオット波動ってどうやって見つけたらいいの?」そんな疑問を持つ人も多いと思います。
そこで、ここでは仮想通貨例にしてエリオット波動の見つけ方を紹介します。
エリオット波動はインジケーターを使って見つける
仮想通貨やFXに関わらず、投資をしている人の多くはインジケーターを利用しています。
インジケーターとは、トレードの際にチャートに参考となる情報を追加してくれるサポートツールのことです。
チャート分析ツールとして有名な「TradingView」にも、多くのインジケーターが準備されています。
上の画面は、無料で提供されている「TradingView」で使えるインジケーターのほんの一部です。
初心者の人が利用するのであれば、十分すぎるだけのインジケーターが用意されています。
ただし闇雲に利用しても、かえってややこしく感じてしまうだけです。
なので以下ではインジケーターを利用した、エリオット波動の見つけ方を紹介していきます。
トレードに慣れてきて少しお金を払ってでも、より高度な取引をしたいという人は「TradingView」の「Pro+プラン」を利用してみてください。
より複雑での優良なインジケーターを利用することができます。
外部リンク参考:TradingView
仮想通貨取引所のチャートからエリオット波動を見つける
初心者の人がエリオット波動を見つける為におすすめに方法は、仮想通貨取引所で提供されているインジケーターを利用することです。
先ほど紹介した「TradingView」が仮想通貨取引所でも無料で利用でき、エリオット波動の確認には十分なインジケーターが準備されています。
いくつもある仮想通貨取引所の中でも、おすすめはの取引所は「GMOコイン」です。
もし「GMOコイン」の口座を作っていない人は下の記事も参考にしてみてください。
では、実際の「GMOコイン」のチャートを参考に、エリオット波動の見つけ方を見ていきましょう。
- ホーム画面から取引所→現物取引→BTCを選択し、右上の「ローソク足チャート」を選んでください。
「ローソク足チャート」をクリックすると、GMOコインのチャート画面が表示されます。
- 次に、チャート画面の上のほうにある「インジケーター」をクリックし、いくつもあるサポートツールの中でまずは「ジグザグ」を選んでください。
「ジグザグ」を選択すると、チャートの頂点を結ぶ緑色のラインが入ります。
エリオットは波動を見つけるには、「ジグザグ」のインジケーターが有効です。
これで大まかにチャートの波になっているところを判断することができます。
さらに、自分でより正確なエリオット波動の推進波と修正波を確認するための補助線を加えていきしょう。
「GMOコイン」ではこの補助線を入れる為の機能も準備されているので紹介していきます。
- 「エリオットインパルス波動(12345)」を選び、5つの推進波を描く。
「エリオットインパルス波動(12345)」を選択し、波の頂点を結ぶことで、きれいな5つの推進波が発生していることが確認できます。
注意しなければならないポイントは、最初に「ジグザグ」で引いた線はあくまで目安です。
実際にエリオット波動を描いているかどうかは、自分自身で線を引くことで確認しましょう。
- 「エリオット波動 修正波(ABC)」を選び、3つの修正波を描く。
「エリオット波動 修正波(ABC)」を選択し、5つの推進波と同じように、波の頂点を結ぶことで、きれいな3つの修正波が発生していることが確認できます。
これでエリオット波動の完成です。
このチャートで分かるように、ビットコインのチャートであってもエリオット波動のパターンをしっかりと描いています。
まずは過去のチャートの中で、エリオット波動が描かれていることを自分で確認してみましょう。
インジケーター「ジグザグ」を使えば、波の大まかな頂点を簡単に見つけることができます。
特に「第1波から第3波の初期」は比較的特徴的な「N字」を描くので、これを判断材料とすることをおすすめします。
エリオット波動まとめ
今回は「エリオット波動」について、テクニカル分析の勉強を始めたい初心者に向けて紹介をしてみました。
エリオット波動をはじめとするテクニカル分析はまだまだ奥深いものです。
今回の記事をテクニカル分析の勉強を始めるきっかけにしてもらうには、十分な説明ができたと思っています。
いかがだったでしょうか。
ただ、同じくらい重要ことは「どんなテクニカル分析も常に完璧ではない」ということです。
エリオット波動が優れた理論であることは間違いありません。
しかし、トレードでは時として意外な値動きが生じます。
エリオット波動とその他の分析方法と組み合わせることで、トレードの腕を常に高めることを意識してください。
今後も手助けができるようにテクニカル分析については紹介していこうと思っています。
なお、海外の取引所では、残念ながら詐欺や出金拒否などが頻発しています。
何も分からない状態からトレードを初めて、資金が10倍になった!と喜んでいたら出金拒否。
そのまま資金がなくなってしまうなんていう事もあります。
私もまだ取引を始めたばかりの頃は、苦い経験をしてきました。
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