


皆さんはFX業者のページで、「XXを受賞」とか「XXランキング1位を獲得!」とかいう文言を見たことはありませんか?
特にGemForexではそれらが全面にアピールされており、信頼性や評価がとても高いように見えますよね。
でも、、、
ちょっと待って下さい!!!
その賞とかランキングってそもそもどうやって行われたか、フェアなものなのかって確認したことはありますか?
当マガジンを発信する側としても、やはりそれを正しく理解しないとリスクのある情報を流してしまうことになるので、今回ちゃんと調べることにしました。
その結果をシェアしようと思います。
目次
GemForex(ゲムフォレックス)の受賞歴のページ
それではまず、GemForexのホームページで公表している、受賞内容について見てみましょう。
BestBroker賞
まずはこちら。
ホームページ上では、BestBroker賞というものを受賞したと言っています。
しかもこれが2016年から2019年まで4年連続なのですごいですね!
もちろん本物であればですが、、
よく見るとそれぞれの表彰マーク?の下に部門のようなものも書いてあり、まとめると下記6つの内容のようです。
GemForexのBestBroker賞の受賞内容
- 2016年:Best Asia FX Broker
- 2017年:Best Forex Trade Copy Service
- 2017年:Best MT4 Broker
- 2017年:Best Broker
- 2018年:Best Broker
- 2019年:Best Broker
楽天リサーチのイメージ調査
続いて、楽天リサーチのイメージ調査です。
ホームページ上では、下記3つの部門で1位を取得したと言っています。
楽天リサーチ受賞歴
- 初めてのFXに安心だと思う FX会社 1位
- サポートが丁寧だと思う FX会社 1位
- 入出金の対応が早いと思う FX会社 1位
なお、調査期間は少し古く「2017年11月サイト比較評価に関するイメージ調査」との事です。
それでは、次にそれぞれの内容について深堀り調査をしていきます。
BestBroker賞についての調査
まずはBestBroker賞について深堀りをしていきます。
運営元について
ホームページの表彰マークをクリックすると、下記ページに飛びます。
fa-arrow-circle-right外部リンクThe Forex Awards - 6th Annual International Show
TheForexAwards.comはベストな中のベストなFXを選びます。賞は最先端の技術や低コストなトレーディング、マーケットサーチツール、教育プログラム、ワールドクラスの顧客サービスに対して与えられます。
「Voting」のタブをクリックすると下記の表があります。
どうやら、この賞は下記16部門から成っているようです。
Forex Awards.comの16部門
- Best Broker
- Best ECN Broker
- Best MT4 Broker
- Best MT5 Broker
- Best Execution Broker
- Most Transparent Broker
- Best FX Customer Service
- Best IB
- Most Reliable Broker
- Best Asia FX Broker
- Best Forex Trade Copy Service
- Best Technology Broker
- Best Trading Platform
- Best Forex Blog
- Best Forex Signals
- Best Forex Trader
うーん、肝心の運用元が掴めませんね、、
他にホームページ上に書いてあるのは、年に1回会議を行っており、今年はロンドン開催という事くらいですね。
過去の受賞業者
それでは、実際に過去にどのような業者が受賞しているのでしょうか?
こちらに関しては全く見つかりませんでした。
ますます謎が深まるばかり。
スポンサーについて
ホームページ上には、下記の通りスポンサーになっている会社の一覧がありました。
これ、よく見るとどれもFX業者ですね。
FX業者の賞を選定するのに、FX業者がスポンサーってどういう事でしょうか?
常識では考えられませんね、、
正直、今のところのリサーチ結果としては本当にこの賞が存在するのかはっきりわかりません。
サーバのWhois情報
違うアプローチとして、サーバのWhois情報を調べてみました。
Whois情報とは、そのホームページを保存しているサーバの管理者が誰かを記録したものです。
全てのサーバがWhois情報を持っており、誰でも調べる事ができます。
今回は下記ページで調べてみました。
fa-arrow-circle-right外部リンクWHOIS検索 | ドメインの所有者情報を簡単検索 | すぐに使える便利なWEBツール | Tech-Unlimited
これによると、このサーバはGoDaddyというレンタルサーバを提供している会社が管理しているようです。
例えばさくら等のレンタルサーバを借りる時に、実際の自分の情報を登録してしまうと自分の氏名や名前が公に公開されてしまうので、代理でレンタルサーバの会社の情報を入れるということはよくあります。
多分これもその同じ手法がとられており、結局運営元の素性は隠されたままです。
むむ、、
結局、現時点でこの受賞が本物かどうかは見つける事ができませんでした。
追記
もう少し調べていると、下記の通りFOREX AWARDSという賞がある事を見つけました。
fa-arrow-circle-right外部リンクForex Awards - Best Forex Brokers 2020 with real reviews and awards
こちらは過去の2010年から2020年のランキングなんかも公表されており、とてもまともそうな賞に見えます。
そして気になるのはそのロゴですが、あれ?
さっきのGemForexのページで紹介されていたロゴと似てないですか?
まさか、パクろうとしただなんて考えるのは考えすぎでしょうかね、、
もう分からなかったので、今回はこの辺にしておきます。
楽天リサーチについての調査
それでは、次は楽天リサーチの方を調べてみましょう。
運営元について
楽天リサーチの運営元は、いうまでもなく楽天です。
楽天リサーチは旧名で、現在は楽天インサイトという名前でサービスを行っています。
fa-arrow-circle-right外部リンク楽天インサイト(旧楽天リサーチ)|アンケートモニター募集
様々なサービスを提供しており、例えばマーケティングリサーチ関連ではインターネットリサーチやアクセスログリサーチなどがあります。
名前からすると、GemForexはこちらの「インターネットリサーチ」で1位に選ばれたと推測されます。
過去の受賞業者
それでは、過去の受賞者や他の受賞者はどのような業者がいるのでしょうか?
また、いつからこの調査は行われているのでしょうか?
調べてみると、、ありました!
2009年の結果が、、
古い!しかもよくみると国内のFX業者の結果しかないし、GemForexが公表しているように、「初めてのFXに安心だと思う」等の部門も見つかりませんでした。
調査期間として「2017年11月」とも言っているので、どうやらこれではないようです。
fa-arrow-circle-right外部リンクリサーチデータ(2009年)FXに関する調査|楽天インサイト
追記
すみません、楽天リサーチに関してはこれ以上何も見つかりませんでした。
また続報をお待ちください。
結論
すみません、現時点で結論はありません。
ただ、まだ決め手があるわけではありませんが、少なくともForexAwardの方は怪しいと言わざるを得ません。
最終的には自己判断になると思いますが、この賞を鵜呑みにする事は避けた方がいいでしょう。
当マガジンとしては、業者の信頼性は取得しているライセンスや財務状況も踏まえて判断しているので、皆さまもくれぐれもご注意ください。
ライセンスなどについては下記記事でまとめているので、気になる方はこちらに関してもみてみて下さい。
まとめ
今回は、GemForexが公表しているForexAward受賞と楽天リサーチランキングについて、事実確認してみました。
結果として核心に迫る事はできませんでしたが、やはりこういった情報は鵜呑みにせず、自分で調べる事が大事だと痛感しました。

なお、海外の取引所では、残念ながら詐欺や出金拒否などが頻発しています。
何も分からない状態からトレードを初めて、資金が10倍になった!と喜んでいたら出金拒否。
そのまま資金がなくなってしまうなんていう事もあります。
私もまだ取引を始めたばかりの頃は、苦い経験をしてきました。
自分の失敗を無駄にしないためにも、せめてこのサイトの読者だけでも勝って欲しい!のです。
そこで、弊メディアでは初心者向けに、海外仮想通貨や海外FXをマスターするためのロードマップを用意しました。
ぜひご覧下さい↓