


皆さんはFX業者を選ぶ時、金融ライセンスは持っているか、どこのライセンスか、、という点は気にしますか?
気にした事ない!という方は、ぜひ今一度調べてみる事をお勧めします。
金融ライセンスは、普段の取引ではあまり関係はありませんが、会社の安定性や信用度を判断するのにポイントの1つとなります。
これを持ってないと、最悪の場合、財政破綻や雲隠れなどで資金が戻ってくこないリスクも高くなります。
また、金融ライセンスと同様に、分別管理や信託保全についても資金を守る上では重要な点です。
今回は、金融ライセンス/分別管理/信託保全について調べてみたので興味のある方は読んでみてください!
FX業者の金融ライセンス/分別管理/信託保全についてあらためて調べたみた
それでは、早速ですが各用語の説明をしていきます。
金融ライセンスとは
まず、最も重要なポイントである、金融ライセンスについてです。
FX業者はそれぞれの地域で事業を行う場合、その地域での許可証を取得する必要があります。
その許可証の事を金融ライセンスと言い、例えば下記のような項目が審査ポイントとなっています。
言い換えると、金融ライセンスを持っているという事は上記の項目を満たしているという事であり、信頼性・安定性がある程度は確保できているという事です。
しかし注意が必要なのは、審査の厳しさは各地域によってレベル差があり、中にはお金さえ払えば金融ライセンスを取得できてしまうようなところもあるようです。
そのため、「金融ライセンスを持っているから安心」という考えではなく、「XXの金融ライセンスを持っているから安心」というように、どの金融ライセンスを持っているかを判断基準にして選びましょう。
それでは、世界にどのような金融ライセンスがあるかをいくつか紹介します。
FCA(イギリス)
イギリスで取得することのできるFCAは、世界有数の審査の厳しさで知られています。
fa-arrow-circle-right外部リンクFinancial Conduct Authority | FCA
審査項目としては、分別管理が義務付けられていたり、入出金時のトラブルが許されなかったり、かなり細かく設定されているようです。
CySEC(キプロス)
CySECは、キプロス共和国で取得する事のできる金融ライセンスです。
fa-arrow-circle-right外部リンクCyprus Securities and Exchange Commission |
以前は規制が緩く、信頼性はあまり高くありませんでした。
しかし最近は規制がより厳格化され、信頼性の回復に努めています。
FMA(ニュージーランド)
FMAはニュージーランドで2011年に設立されたライセンスです。
fa-arrow-circle-right外部リンクFinancial Markets Authority New Zealand | FMA
CIMA(ケイマン諸島)
CIMAはケイマン諸島で取得できる金融ライセンスです。
ケイマン諸島はいわゆるタックスヘイブンの国の1つであり、多くの多国籍企業がこの国に登録があります。
fa-arrow-circle-right外部リンクMonetary, Regulatory and Advisory Body of the Cayman Islands- CIMA
IFSC(ベリーズ)
IFSCはベリーズという国で取得できる金融ライセンスで、多くの新興企業がこの国で登録しています。
比較的登録基準は低く、CySECやFMAに比べると少し信頼性という面では劣ります。
fa-arrow-circle-right外部リンクHome - International Financial Services Commission
FSA(セーシェル共和国)
こちらも、タックスヘイブンで知られるセーシェル共和国の金融ライセンスです。
審査基準は比較的緩く、この金融ライセンスだけで判断するのは少し心配なので、財政面なども見て総合的に判断する事をオススメします。
fa-arrow-circle-right外部リンクFSA | Seychelles
それ以外の金融ライセンス
基本的には、それぞれの国にそれぞれ金融庁があるので、金融ライセンスの数もそれだけあります。
上記以外のライセンスについては下記サイトにまとめられているので、興味ある方はみておいて下さい。
fa-arrow-circle-right外部リンク海外FXの金融ライセンスと金融監督機関。無登録業者を見極める | 海外FX比較の達人
分別管理/信託保全とは
次に、分別管理/信託保全についてです。
まず分別管理とは、顧客の資産を守るための仕組みの一つで、会社の資産と顧客の資産を分けて管理せよというものです。
信託保全とは、顧客から預かった資産を銀行などの第三者に預ける事で、安全に保管しておく方法です。
ちなみにWikipediaには下記とあります。
信託分別管理(しんたくぶんべつかんり)とは、外国為替証拠金取引(FX)業者等が自社の資産と顧客の資産を分けて管理する為に、信託銀行と信託契約を締結し、顧客からの預かり資産を信託口座にて管理することをいう。「信託保全」、「信託保全管理」などともいう。
こうすると何が良いかと言うと、会社の運営がうまくいかなくなって、会社が破綻しそうになっても、顧客の資産は別で管理されているため、払い戻しに対応できるという事です。
逆に、これが行われていない場合、会社は顧客の資産にも手を出して運営している可能性があり、会社が破綻しそうになっている段階で、既に顧客のお金は使われてしまっており、資産が戻ってこないリスクがあるという事です。
考えただけでも恐ろしすぎる、、。
各FX業者の導入状況
それでは各FX業者の導入状況について調べてみました。
XM(XMトレーディング)
日本人に大人気のXMは、たくさんの金融ライセンスを取得しており、その中にもFCAも含まれているので信頼性はばっちりです。
当然、分別管理/信託保全にも対応し顧客の資産を安全に保管しています。
金融ライセンス | CySEC(キプロス)、 FCA(イギリス)、 FSP(ニュージーランド)、 BaFin(ドイツ)、CNMV(スペイン)、AFM(オランダ)、FI(スウェーデン)、FIN(フィンランド)、 ACP(フランス)、 PSZAF(ハンガリー)、 CONSOB(イタリア)、 KNF(ポーランド) |
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分別管理/信託保全 | ○ |
XMTradingはTradexfin Limitedが運営しており、適用される法および規制に基づき、お客様の資金の安全性および消費者保護を確実にします。従いまして、XMTradingは以下を措置します:
お客様の資金の分別管理
TradeView(トレードビュー)
TradeViewは海外では非常に人気が高いですが、金融ライセンスは実はCIMAのみです。
ただし、分別管理/信託保全には対応しています。
金融ライセンス | CIMA(ケイマン) |
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分別管理/信託保全 | ○ |
Tradeviewは金融規制法に基づきお客様の口座資金を銀行に信託、自社資本と完全区分し、独立した会計機関であるMainstreamGroupにより分別管理がされております。MainstreamGroupはヘッジファンド、ブローカー・ディーラー、ファンド・オブ・ファンズの資産やCTA・CAPなどの口座に対し財務会計、管理事務を提供しています。
Axiory(アキシオリー)
Axioryも比較的人気は高いですが、金融ライセンスはIFSCのみであり、少し信頼性に欠けるところですね、、。
Axioryを利用する場合は注意しておいた方が無難かもしれません。
金融ライセンス | IFSC(ベリーズ) |
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分別管理/信託保全 | ○ |
Axioryは、お客さまからお預かりした資産について、IFSCの規定および、さらにレベルの高い当社独自の管理規定により、当社が保有する資産と区別して管理。そのため、万が一当社が破綻した場合でもお客さまの資産は、資金返還規約に基づいて返還されます。
TitanFX(タイタンFX)
TitanFXの金融ライセンスは、ニュージーランドで取得できているため、信頼性は低くはないと思います。
分別管理/信託保全がされているのは、もはやこのレベルのFX業者では当たり前ですね。
金融ライセンス | NZFSP(ニュージーランド)、VFSC(バヌアツ) |
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分別管理/信託保全 | ○ |
分別管理ポリシー
お客様からお預かりした資金は全て、Titan FXの事業資金とは完全に区分して保管されており、他の目的で使用されることは決してございません。 また、Titan FXでお預かりしている顧客資金は、口座残高だけではなく含み益も合わせて分別管理されていますので、安心してお取引ください。
HotForex(ホットフォレックス)
HotForexはFCAの金融ライセンスを取得しており、分別管理/信託保全にも対応しているため信頼性は高いと言えます。
金融ライセンス | FCA(イギリス)、SV(セントビンセント・グラナディーン)、DFSA(ドバイ)、FSCA(南アフリカ)、FSA(セーシェル) |
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分別管理/信託保全 | ○ |
資金の分離管理
お客様の資金は、当社の使用口座とは別の銀行口座に預託されます。こうした資金は当社のバランスシートに計上されず、当社が万一債務不履行に陥った場合に債権者への返済に充てられることはありません。
LandFX(ランドFX)
LandFXはFSAの取得と、分別管理/信託保全に対応しているため信頼性は高そうです。
金融ライセンス | FSA(セーシェル) |
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分別管理/信託保全 | ○ |
もっと知りたい方のためのFAQ集
ここでは、もっと知りたい方のためにもう少し深掘りした質問に答えてみます。
質問1:日本の金融ライセンスを持ってなくてもいいの?
少し複雑な話になってしまいますが、現実問題として、日本の金融ライセンスを持っていなくても日本で営業活動はできてしまいます。
なぜなら、日本法人を作って日本で営業活動をする場合は、日本の金融庁のライセンス取得は義務ですが、日本法人を作らない場合、実は日本の金融庁ライセンスがなくても日本で営業できるためです。
これが、インターネットが世界どこでも利用できるようになった影響?弊害?とも言えます。
日本の金融庁としては、日本で金融ライセンスが取れてないと一律で「無認可業者」という位置づけとなり、危険と促してきます。
ただし、海外FX業者の中にはFCAのように厳しい審査を受けてライセンスを取得している業者も多く、日本でライセンスを取得してないからと言って一律「危険」と判断するのは少しもったいない気がしています。
もちろん最終的には自己責任ですが、評判や会社の情報などをよく読み、各自で冷静に判断しましょう。
質問2:どの金融ライセンスが信頼性が高いの?
金融ライセンスが世界にたくさんあるため、1つずつを比較する事はできませんが、代表的な例で挙げると一般的に下記のような認識のようです。
FCA(イギリス)>CySEC(キプロス)>FMA(ニュージーランド)>IFSC(ベリーズ)
(左に行くほど信頼性が高い)
上記以外の金融ライセンスは、情報が少ないためなんとも判断し辛いです。
ネットで情報が見つからない場合は、口コミサイト「Forex Peace Army」などで、実際に使用しているユーザの評判を調べるのも一つの手だと思います。
fa-arrow-circle-right外部リンクhttps://www.forexpeacearmy.com
YouTubeで解説してます
当マガジンではYoutubeによる動画配信も行っています。
こちらでは、最強の金融ライセンスであるFCAについて解説しています。
テキストより動画派の人は、こちら見てみて下さい。
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まとめ
今回は、FX業者を選ぶ上で重要なポイントとなる、金融ライセンスや分別管理、信託保全についてあらためて調べてきました。
いかがでしたでしょうか?

なお、海外の取引所では、残念ながら詐欺や出金拒否などが頻発しています。
何も分からない状態からトレードを初めて、資金が10倍になった!と喜んでいたら出金拒否。
そのまま資金がなくなってしまうなんていう事もあります。
私もまだ取引を始めたばかりの頃は、苦い経験をしてきました。
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