
MT5は、メタトレーダー社が開発している高機能ツールです。
トレーダー間で人気なMT4よりもさらに機能が増えていますが、その分初心者には扱いきれないことも多いでしょう。
この記事では、MT5のおすすめインジケーターと使い方、トレード方法まで詳しく解説しています。
トレードの勝率を上げたいと考えているあなた、ぜひ最後まで読んで勝てるインジケーターを見つけてください!
目次
MT5のインジケーターとは?
FXのチャート上には、ローソク足だけが表示されています。
しかし、ローソク足の動きだけでチャート分析をするのは難しいですし、根拠にも乏しいです。そこで、インジケーターを使えばトレードの根拠を増やし、より確実性のあるトレードを可能にしてくれます。
インジケーターは非常に種類が多く、それぞれを組み合わせて使うことで自分だけのトレード環境を作り出せるのです。
なお、MT5は他の取引ツールと比べても機能性が非常に優れているため、実に多彩なインジケーターが標準搭載されています。
基本的には、標準機能だけで十分でしょう。
もし足りない場合は、カスタムインジケーターといって外部からインジケーターを追加することも可能です。
MT5のおすすめインジケーター
MT5でおすすめのインジケーターは次の8つです。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- DMI
- パラボリックSAR
- ストキャスティクス
- RSI
- MACD
インジケーターは大きくトレンド系、オシレーター系に分かれていますから、それらの違いについても解説します。
(1)トレンド系
トレンド系は、その名の通りトレンドを示してくれるインジケーターです。
上昇トレンドなのか下落トレンドなのか、トレンドの勢いはどれくらいあるのかを一目でわかるように示してくれます。
トレンド系インジケーターには、次のようなものがあります。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- DMI
- パラボリックSAR
①移動平均線
移動平均線は最も使用率の高いインジケーターです。
MA(Moving Average)とも呼ばれていて、チャートに設定した期間の終値の平均値を線で示してくれます。
表示する方法は、挿入⇒インジケーター⇒トレンド系で「Moving Average」を選択します。すると期間と種類、そして色や太さを選択する場面が表れます。
移動平均線は、短期線と長期線の2本を組み合わせて使うのが一般的です。
例えば、短期の移動平均線は25日、長期の移動平均線は75日に設定するのが一般的でしょう。短期線は細かいトレンドに反応し、長期線は大きなトレンドに反応しますが、これを組み合わせるとさらに勝率が上がります。
特に有名なのは、ゴールデンクロスとデッドクロスです。
ゴールデンクロスは短期線が長期線を下から上に抜けることで、これは買いのサインを示しています。
一方でデッドクロスは短期線が長期線を上から下に抜けることで、これは売りのサインを示しています。
②ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、アメリカのボリンジャー氏が開発した指標です。
指定した期間の値動きの大きさを示しているインジケーターで、現在の相場がトレンドなのかレンジなのか一目でわかります。
表示する方法は、挿入⇒インジケーター⇒トレンド系で「Bollinger Bands」を選択します。すると設定画面が表れるので、期間や偏差を設定していきましょう。
ボリンジャーバンドの使い方は、順張りと逆張りの両方があります。
例えば、下記画像のように±2σにローソク足がタッチしたら、トレンド内に戻ることを予想して売り、または買いを入れます。
次は反対に、ローソク足が±2σからはみ出したらトレンドが発生していると判断して、順張りを行います。
③一目均衡表
一目均衡表は、日本人によって作成されたインジケーターです。
5つの線(転換線、基準線、遅行スパン、先行スパンA、先行スパンB)と1つの雲からなり、これらを使って相場の均衡を見ることができます。
表示する方法は、挿入⇒インジケーター⇒トレンド系で「Ichimoku Kinko Hyo」を選択します。期間はそのままに、自分の見やすい色を設定しましょう。
一目均衡表でも、特に目を引くのが雲の部分。
ローソク足が下から上に雲を抜けたら上昇トレンド、上から下に雲を抜けたら下落トレンドと捉えることができます。
また、転換線と基準線は移動平均線のような役割を果たしていて、ゴールデンクロスやデッドクロスも発生します。
④DMI
DMIは、トレンドの方向性と強さが同時にわかるインジケーターです。
3本のライン(+DI・-DI・ADX)で構成されていて、2本のDIはトレンドの方向、ADXはトレンドの強さを示しています。
DMIを表示する際は、挿入⇒インジケーター⇒トレンド系で「Average Directional Movement Index」を選択します。期間はそのままに、自分の見やすい色を設定しましょう。
DMIでのエントリー判断は、移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスに似ています。
+DIが-DIを下から上に抜けると上昇トレンド、+DIが-DIを上から下に抜けると下落トレンドのサインです。また、ADXが上向きだと強いトレンドを示しているため、これも同時に活用しましょう。
⑤パラボリックSAR
パラボリックSARは、売買シグナルを示すインジケーターです。
パラボリックとは放物線という意味で、その名の通り表示させるといくつもの点が放物線を描いて描写されます。
表示する方法は、挿入⇒インジケーター⇒トレンド系で「Parabolic SAR」を選択します。ステップや期間はそのままに、自分の見やすい色を設定しましょう。
使い方は非常にシンプルで、点とローソク足が触れたら売買のサインです。
上昇トレンドならローソク足が上に、下落トレンドなら下にきますので、これが崩れた時がトレンドの転換と見ることができます。
ただし、レンジ相場では効果を発揮しないため注意しましょう。
(2)オシレーター系
オシレーター系は、買われすぎ、売られすぎを判断するインジケーターです。
通貨は買いの力と売りの力が均衡を保っていて、買われすぎる(価格が上昇する)と売られ、売られすぎる(価格が下落する)と買われる可能性が高いと考えられます。
オシレーター系には次のようなものがあります。
- ストキャスティクス
- RSI
- MACD
⑥ストキャスティクス
ストキャスティクスは、相場の相対的な強弱を読むためのインジケーターです。
3種類の線(%K・%D・Slow%D)があり、これが0〜100%の範囲で推移していきます。%Kと%dを使う「ファスト」と、%DとSlow%を使う「スロー」があり、ファストは反応が早くてスローはダマシが少ないという特徴があります。
表示する方法は、挿入⇒インジケーター⇒オシレーター系で「Stochastics oscillator」を選択します。ステップや期間はそのままに、自分の見やすい色を設定しましょう。
ストキャスティクスでは、さまざまな売買判断が可能です。
最もシンプルなものは、1本だけで使うパターン。%Kか%Dのラインが80%を下回ったときは売り、反対に20%を上回ったときは買いと判断することができます。
⑦RSI
RSIは、オシレーターの中でも特にメジャーなインジケーターです。
30%と70%のラインがあり、この2つの線を超えると買われすぎ、売られすぎという判断をすることができます。
表示する方法は、挿入⇒インジケーター⇒オシレーター系で「Relative strength index」を選択します。
RSIの使い方は非常にシンプルで、線を越えたら売買するだけです。
ラインが70%を超えれば買われすぎ、30%以下だと売られすぎと判断できます。ただし、この指標だけで売買するのは根拠が薄いため、トレンド系のインジケーターと組み合わせて使いましょう。
⑧MACD
MACDは、移動平均線を応用したオシレーター系インジケーターです。
反応が早いMACDラインと、緩やかに遷移するシグナルラインの2種類があり、この2本を組み合わせて売買タイミングを判断します。
表示する方法は、挿入⇒インジケーター⇒オシレーター系で「MACD」を選択します。表示期間等はそのままで大丈夫です。
MACDは使い方も移動平均線と似ています。
MACDラインがシグナルラインを下から上に抜けたら買い、MACDラインがシグナルラインを上から下に抜けたときが売りのサインです。
ゴールデンクロスやデッドクロスのようですが、MACDはより確度が高いと言われています。
MT5でインジケーターを活用して取引する3つのポイント
どのインジケーターを使う際も、以下の3点については意識しておきましょう。
- 組み合わせて使う
- 大量に表示しない
- あまり頻繁に入れ替えない
それぞれ詳しく解説します。
(1)組み合わせて使う
インジケーターは組み合わせて使いましょう。
ひとつのインジケーターだけだと信憑性が薄く、ときにはダマシにあってしまう可能性もあります。
しかし、複数のインジケータを使うとより信憑性が高まります。
例えば、移動平均線でゴールデンクロスが発生していても、RSIが買われすぎを示していなければトレードしない、などの組み合わせはさまざまです。
(2)大量に表示しない
インジケーターは表示しすぎるのもNGですね。
インジケーターが多すぎると、どれを参考にすべきかわからなくなってしまいますし、トレードするチャンスがなくなってしまうかもしれません。
(3)あまり頻繁に入れ替えない
最後に、できるだけ同じインジケーターを使い続けることも大切です。
同じインジケーターを長く使い続けることで経験が蓄積され、それがトレードにおいて役立つことがあります。
しかし、インジケーターをこまめに入れ替えていると、経験がなかなか蓄積せず、勝てるようにはならないでしょう。
MT5のインジケーターまとめ
インジケーターは、トレードの確度を高めてくれる指標のことです。
チャートには最初ローソク足しか表示されていませんが、それだけでは非常に根拠に乏しいです。しかし、インジケーターを組み合わせて使うことで、より勝率の高いトレーダーになれますよ。
なお、MT5でおすすめのインジケーターは次の8つです。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- DMI
- パラボリックSAR
- ストキャスティクス
- RSI
- MACD
インジケーターは多すぎても少なすぎても使い辛いです。
基本的には上記から2〜3種類のインジケーターを選び、それらを使い分けながらトレードを行いましょう。
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