目次
FX初心者のための海外FX基礎講座
FX初心者が知るべき海外FXの特徴
海外FXの特徴をメリット・デメリットの視点から把握しておきましょう。総じていうと、海外は国内に比べて厳格な規制がないため安全性や信頼性に不安がありますが大きなレバレッジがかけられたり、ロスカット水準が低いことですぐにロスカットされにくくなるなど自由性から快適さが魅力となっているイメージです。その他にも多くの違いがあるのでそれぞれ見ていきましょう。
・ゼロカットシステムを採用している
・ボーナスキャンペーンが豊富
・自動売買やコピートレードもある
・借金の恐れはないが資産を失うリスクは大きくなりやすい
・まだ税金やスプレッドを気にする必要のない初心者
・情報収集をしっかりしてブローカー選びができる方
海外ブローカーと国内ブローカーの違い
海外FX | 国内FX | |
最大レバレッジ | 無制限 | 25倍 |
安全性 | △ | ◎ |
スプレッド | 約1.0~2.0pips(米ドル) | 約0.1~0.5pips(米ドル) |
ロスカット水準 | 約20%前後 | 約50~100% |
税金 | 累進課税(15~55%) | 一律20% |
追証 | 無 | 有 |
最大レバレッジ
海外と国内ブローカーの大きな違いとして最も実感しやすいポイントが最大レバレッジの差です。国内ブローカーは最大で25倍までしか設定できないと金融庁から厳しく制限されています。
それに対して海外のレバレッジはブローカーによって最大値が異なりちょっと強調したい所数百倍〜数千倍までかなり大きく設定されているところが多いです。もちろんレバレッジが高いことが必ずしもメリットというわけではなくリスクも同時に高くなってしまいますがそれでも資本金の少ない初心者が国内トレードを行うことで大きな財産を手にすることはかなり難しいことになってしまうので海外の方が適しているのではないかと感じます。
安全性
安全面に関しては国内ブローカーに軍配が上がります。日本の金融庁は厳しい規制によってレバレッジに制限をかけたり信託保全を義務化していたりと徹底されています。国内ブローカーでは出金拒否や口座凍結して会社が消えるなんてことはまず聞きませんよね。とにかく確実な安全性がある上でなくてはFXをやりたくないという方は国内ブローカーを選ぶしかないでしょう。
スプレッド
スプレッドは国内ブローカーの方が基本的に狭く設定されており、トレーダーにとって有利となっています。スプレッドとは売値と買値の差幅のことであり、取引をするたびに発生するコストになります。FXの取引手数料が無料なブローカーは多いですがこのスプレッドが広いと結局高いコストを支払わなくてはならないので注意が必要です。海外は国内に比べて広くなりがちなので選ぶ際は必ず確認するようにしましょう。
ロスカット水準
ロスカット水準は海外ブローカーの方が0%~20%ほどとかなり低めに設定されていることが多いです。ロスカット水準とは損失額が証拠金に対してある一定の水準まで達したら強制的にロスカットをするというロスカット率のことを言います。ロスカット水準が高い方が悪いとか低い方が良いというのはなく人それぞれの感覚ですが一般的に低い方が自由性があり好まれやすいです。
早めにロスカットされることで損失を小さく抑えることができるので安全に運用したい方には安心要素になるかもしれません。とはいえ、常に上下に動くチャートですぐにロスカットされてしまうのはかなり窮屈に感じる方も多いです。もう少しロスカット水準が低ければその後利益の方に大きく動いたのに・・なんて経験をしてしまうこともよくあるのである程度自分でしっかりリスク管理できる方ならロスカット水準は低い方がやりやすいでしょう。
税金
年間利益 | 海外FXの税率 | 国内FXの税率 |
195万円以下 | 15% | 一律20% |
195~330万円以下 | 20% | |
330~695万円以下 | 30% | |
695~900万円以下 | 33% | |
900~1800万円以下 | 43% | |
1800~4000万円以下 | 50% | |
4000万円以上 | 55% |
FXで稼いだお金に対してかかる所得税の税率にも違いがあります。国内ブローカーでの利益は一律で約20%の税金がかかるようになっています。どれだけ大きな利益を上げても固定されているためFXで稼げる優秀なトレーダーが国内ブローカーを選ぶ大きな理由となります。
海外ブローカーであれば累進課税となり所得が大きくなればなるほど高い税率がかかってしまいます。年間4,000万円以上の所得がある方であれば税金だけで55%も持ってかれてしまうのでとんでもない負担ですよね。特にFXはプロのような強い方だと数千万円〜数億と稼ぐ方がたくさんいるので税金は大きな問題になるのです。
追証(おいしょう)
追証とは追加証拠金の略で証拠金以上の含み損を抱えてしまうことで追加で証拠金を入金しなければならない状態になることです。FXで借金と言われるのがこの追証のシステムのことです。特に高いレバレッジをかけてトレードを行い損失を出してしまうと追証になってしまうリスクが高いため気をつけなければなりません。
この追証ですが国内ブローカーにはありますが海外ブローカーでは基本的にありません。ほとんどの海外ブローカーではゼロカットシステムという仕組みを採用しており、証拠金が無くなったらそこで強制的にロスカットされるようになっています。なので国内よりかなり高いレバレッジがかけられる海外ブローカーでも逆に借金リスクがないため初心者でも安心して選ぶ方が多いんです。
FX初心者が海外ブローカーを選ぶ際のポイント
続いて海外FXブローカーを選ぶ上で注意すべきポイントについて解説していきます。たくさんある中でもちろん素晴らしいブローカーもありますが国内に比べて危険なブローカーもかなり多いです。海外ブローカーを利用してFXを行いたい方はまず最初のブローカー選びが一番重要になるのでしっかり抑えておきましょう。
信頼性・安全性の高さを証明できる情報が充実しているか
まず大切なのが信頼性と安全性の確保です。それらを示す証拠として「金融ライセンスの所持」「会社の透明性」「顧客資金の管理方法」「これまでの実績」などがあります。こういった情報は基本、そのブローカーの公式ホームページに記載されています。まずは公式ホームページから情報収集して充実した情報量や強み、実績があるか確かめてみましょう。
自分の取引スタイルに合った環境か
スキャルピング | 数秒〜数分 |
デイトレード | その日のうちに決済する |
スイングトレード | 2.3日〜数週間 |
長期トレード | 数ヶ月〜または1年以上。 |
出金ができるか
海外のFXブローカーでは出金拒否の被害に遭うケースがたくさんあります。使っていて快適であったり、たくさん稼ぐことができたとしても自身の口座に出金できなければ意味がありません。「少ない証拠金でかなり高いレバレッジをかけることができて一気に大金を稼ぐことができたけど口座凍結させられて結局出金できず・・」なんてケースもよくあるので気をつけましょう。
普段は出金できたけど大金をまとめて出金しようとしたら出金拒否なんてこともあります。なるべく小まめに出金したり周囲で被害の情報が出たら速やかに撤退を検討するべきでしょう。
他者からの評判・口コミを参考にしよう
自身での情報収集にプラスして実際にそのブローカーを利用しているトレーダーの意見や口コミを参考にすることもとても大事です。そのブローカーを考察・評価しているサイトによっても偏りがあったり情報が古かったりするのでやはりリアルタイムの口コミが大切な要素になってきます。そんなユーザーからの評判・口コミを簡単に参考にできるサービスを紹介するので確認してみてください。
FPA(Forex Peace Army)
FPA(Forex Peace Army)とは世界最大級のFX掲示板としてそれぞれのブローカーに対する評価を表示している口コミ評価サイトになります。世界中のユーザーからのコメントにより判定されているため容赦なく公平に評価がわかり世界中のトレーダーにとって海外ブローカーの大きな判断材料になっています。
上記画像はFPAでのXMのレビューになります。5点満点の評価で約3点という評価になります。あまり高くないのでは?感じるかもしれませんがFPSはやや厳しめな結果になりやすく世界中で人気を集めるブローカーでもだいたい2.7~3.4 点あたりに収まるようなイメージです。
知名度が高くレビュー数が多ければ多いほど中央値に集まってきてしまうので仕方ないですね。このような有名なブローカーで4点5点まで高いところは無いので3点前後が取れていれば問題ないと思って大丈夫でしょう。海外のサイトなので通常は英語表記になっています。コメントを日本語訳して参考にしてみてください。
WikiFX
WikiFXとは国内、海外を含めFX業者の信頼性や長所・短所など仕入れた情報をもとに独自の評価をして提供する第三者機関のサービスです。数千社以上の会社データが公開されており、世界最大級の情報量になっています。単純なスコアだけでなくさまざまな要素ごとに評価されているのでより詳しく細かく判断したい方におすすめです。
上記画像はWikiFXでのXMのレビューになります。スコアが7.99/10で取引環境は最高評価であるAAAとなっています。スコアや取引環境の部分をクリックすることでより詳細のポイントから評価を確認できるので重視したい箇所がある方はぜひリサーチしてみてください。
SNSのTwitterでもFXブローカーに対してのつぶやきを見つけることができます。そのブローカー名でキーワード検索をすることでハッシュタグで見つけることができたり、ツイート内にキーワードが含まれているものがヒットしますので知名度あるブローカーであればあるほど口コミを多く見つけられるでしょう。SNSの方が思ったことをはっきり発信できたり偏りがない意見を見つけられるので参考になったりします。
FX初心者におすすめの海外ブローカー:ベスト3
それでは最後におすすめできる海外ブローカーベスト3の発表です。これまでの知識を活用して自分に合ったブローカーを選んでみてください。また、「これまでの知識を読んでも不安だよ」「詐欺などの被害があると聞いて余計ブローカー選びに自信がなくなった」という方は以下の3ブローカーから選んでおけば間違いはないのでご安心ください。
※ただしあくまで現時点での信頼性、人気度からのおすすめですので「これから先ずっと安全」「リスクがない」という保証はできませんのでご承知ください。
3位:iForex
\口座開設はこちらから/
おすすめ海外ブローカー第3位はiForexです。1996年に設立され長年に渡って日本人トレーダーからも愛される信頼と実績あるブローカーです。ホームページから完全日本語対応で電話でのサポートも日本語で対応してくれるので使いやすく安心できます。レバレッジ400倍でロスカット率0%という快適で自由性の高いトレードができるため海外ブローカーとしての魅力を十分に発揮していると言えます。
・ロスカット率0%
・ゼロカットシステム採用
・ボーナスキャンペーンが豊富
・入出金がスムーズ
・独自取引ツールが使いやすい
・スキャルピング禁止
・MT4/MT5が使えない
・自動売買ツールが使えない
2位:Axiory
\口座開設はこちらから/
おすすめの海外ブローカー第2位はAxioryです。2015年に設立され短期トレードの環境が優れていることで多くの日本人トレーダーからも支持を集めている人気ブローカーです。透明性の高いNDD方式を採用している上、海外ブローカーとしては珍しい信託保全がされている信頼性・安全性の高さが魅力的。スプレッドが狭く、約定力も優れているためスキャルピングやデイトレードを中心に行いたい方にはぴったりのブローカーになります。
・スプレッドが狭い
・信託保全されている
・ゼロカットシステム採用
・NDD方式を採用
・ボーナスキャンペーンがやや少なめ
・bitwalletが対応していない
1位:XM
\口座開設はこちらから/
そしておすすめの海外ブローカー第1位はXMです。FXに興味があったり情報収集をしている方であれば誰もが知る大手海外ブローカーですよね。XMの公式トップページで「FXのNO.1」と表示されていますが知名度も利用者数も文句なしのナンバーワンとなります。その人気のとおり、最大レバレッジ800倍・ゼロカットシステム採用・高い約定力・日本語対応のサポートが完璧と満足度の高いサポートとなっています。利用者が多い中で出金拒否や口座凍結等のクレームが少なく信頼度を維持し続けているため安心して選べます。
・ゼロカットシステム採用
・信頼性と人気が高い
・ボーナスキャンペーンが豊富
・約定力が高い
・日本語対応のサポートを受けられる
・初回入金額500円〜
・CFDをはじめ取引銘柄が豊富
・国内銀行やbitwalletなど入出金手段が豊富
・スワップポイントがマイナスになることが多い
まとめ
今回は海外FXについて基礎から解説してきました。海外ブローカーを扱うには幾つか注意が必要ですがしっかりと見極めて正しい選択をすることであなたのFX環境を快適にしてくれます。本記事で学んだ知識を活かして正しいスタートを切りましょう!