2017年に仮想通貨バブルが起こり、世間で仮想通貨やビットコインという言葉の認知度が飛躍的に伸びました。
とはいえ、聞いたことあるけど結局何かよくわかっていない、という方が大半を占めていると思います。
2019年5月に入り仮想通貨市場が再び盛り上がりつつあるのですが、仮想通貨について知らないままだとまた同じような機会損失になってしまうかもしれませんよ?
仮想通貨バブル再来の予兆を感じる今のうちに仮想通貨が一体何なのか?どんなものなのか?を知っておきましょう!
今回は仮想通貨について知っておくべき最低限を簡単にまとめていこうと思います。
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目次
仮想通貨とは?
まずは一番大事な仮想通貨が何なのかを見ていきましょう。仮想通貨について知らない方がわからないであろう単語も解説を合わせて入れていくので参考所代わりにご利用ください。
仮想通貨の定義
2017年4月より執行された『改正資金決済法』で、仮想通貨はこのように定義付けられています。
資金決済に関する法律第2条5
一、物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
二、不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
仮想通貨を簡単に言うと
仮想通貨初心者の方にもわかるように仮想通貨を自分なりに説明するとこのようになります。
- ブロックチェーン
→様々な取引の記録を残しておく台帳を、取引した全員が所持している状態(分散台帳)のこと。今まで行われてきた取引はこの台帳にすべて記録されており、だれでも閲覧ができる。また銀行のような中央機関を必要とせず、個人間での取引(P2P)が可能。近年ではこのブロックチェーン技術が様々な物に利用され始めている。
「ブロックチェーンを基軸」というのはブロックチェーンの技術を利用することで、今までの取引記録のすべてを誰でも見ることが可能で、個人間で取引できる、ととらえてもらうとよりわかりやすいかと思います。
仮想通貨の特徴
仮想通貨について知っておいてもらいたい特徴がこの3つ。
仮想通貨の主な特徴
- データの改ざんや複製ができない
- 安い手数料で海外送金や決済ができる
データの改ざんや複製ができない
仮想通貨を支えているブロックチェーンは、データの改ざんや複製ができないことが特徴です。
AさんからBさんに仮想通貨ビットコイン(BTC)を送金する際には3つの工程が行われています。
①取引→②記録→③検証
それぞれの工程
①取引→AさんからBさんへ送金すること(トランザクション)を決め、正しいトランザクションが生成されたかどうかの他のノードに確認してもらう。
②記録→このトランザクションが記録者(マイナー)によって記録場所(マイニングプール)に記録(マイニング)される。
③検証→この記録された内容が本当に正しいのかを他のマイナー達がチェックする。正しいものであると認められるとその記録はブロックチェーンに保管され、無事送金が行われる。
この一連の流れで記録された取引内容のブロックの次にまた新しい取引内容が記録されたブロックが鎖状につながっていきます。この繋がりをブロックチェーンと呼び、この仕組みによって過去の事実を改ざんできないようにしています。
- トランザクション
→取引、取引記録のこと。
- マイニング
→トランザクションをマイニングプールに記録すること。
- マイナー
→マイニングをする人たちの事。
- マイニングプール
→トランザクションを記録する場所のこと。
また、この取引記録は一つのパソコンや、データベースに管理されているのではなく、世界各国のパソコンで分散して管理しているため、一つのパソコンがハッキングに遭ったとしても、ブロックチェーンに保存されている記録を変えることはできません。
海外送金や決済を安い手数料で行える
もう一つの特徴としては、世界中の誰でもウォレットと送金のネット環境さえ整っていれば簡単に、そして極めて安い手数料で送金できることです。
- 銀行を使って海外送金する場合→送金先の通貨への換金や送金手数料込みで5000円ほどの手数料で、着金までに数日かかる場合もある。
- 仮想通貨を使って海外送金する場合→リップル(XRP)で送金すれば手数料は10円もかからず早ければ1分程度で着金する。
海外送金でなくても、日本国内の銀行間(他行宛て)での手数料は270~432円ほどかかってしまいます。
仮想通貨を利用することで、どこに送金しても安い手数料で送金することが可能になるんです。
一番分かりやすい具体例を出すと、出稼ぎ労働者が祖国の家族に送金することが大きな問題となっています。そのような人たちが仮想通貨を利用することによって”迅速に””安く”送金できるようになります。
また、発展途上国と先進国との間の送金コストが低下することによって、先進国からのアウトソーシングにも使うことができるため、国際的な観点で考えても仮想通貨が実用化されると便利になります。
仮想通貨が注目された理由と今後の予想
仮想通貨が最初にスポットライトを浴びたのは上記特徴などの革命的な技術面に対して興味を持つ人が多かったからです。
しかし、2017年仮想通貨バブルが起こったのは技術面での注目によるものではなく、仮想通貨=投機対象としてのイメージが高まったからです。
2017年初めには1BTC=10万円程度だったものが、2017年末には1BTC=200万円まで値上がり…
他にも有名なアルトコインXRP(リップル)は2017年初めには1XRP=1円程度だったものが、2017年末には1XRP=300円まで値上がり…
1年間で5倍10倍は当たり前の異常なお金稼ぎEASY相場に注目が集まったせいで、さらなる急加熱が起こりバブルが一気にはじけてしまったのです。
1度バブルははじけましたが、仮想通貨氷河期の2018年もブロックチェーン技術の実用化、仮想通貨の実用化は進められていました。
日本では現在急速なキャッシュレス化が進んでおり、さらには2020年に東京オリンピックを控えております。
となれば、日本円だけでなく、世界共通で支払いができる仮想通貨を使ったシステムが実用化される未来が容易に想像できませんか?
というわけで、仮想通貨はまだまだこれから伸びてくる可能性が大いにあると僕は考えています。
仮想通貨の種類について
よくある誤解で「仮想通貨とビットコインは同じもの」と思っている人がいるのですが、これは違うんです。
「仮想通貨」というのはビットコインを含む様々な種類のコインを総称したものになります。
その仮想通貨を分類していくと、まずビットコインとアルトコインの2つに分かれます。
現在、この世に出回っている仮想通貨は約2,000種類以上あり、毎月新しいプロジェクトが出ては消え、出ては消えを繰り返して日々成長していっています。
その2000種類以上のコインの内、ビットコイン以外の仮想通貨を総称して「アルトコイン」と呼びます。
このアルトコインの中には、取引量が多く時価総額が大きいメジャーアルト、専用の取引所で利用できる取引所トークン、時価総額・価格の少ない草コインなどに小さく分類されることもあります。
- リップル(XRP)
- イーサリアム(イーサリアム)
- ネム(NEM)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
仮想通貨をするにあたって時価総額が上位3位までのコインについて大まかな特徴を知っておきましょう!
ビットコイン
通貨記号 | BTC |
発行上限 | 2100万枚 |
発行日 | 2009年 |
公式サイト | https://bitcoin.org/ |
ホワイトペーパー | https://bitcoin.org/bitcoin.pdf |
ビットコイン(BTC)とは
ビットコイン(BTC)は、サトシ・ナカモトという人物が2008年に提出した論文から誕生しました。ビットコインは、ブロックチェーンを基軸に作られたデジタル通貨です。データの改ざんや複製ができない等のブロックチェーンの特徴が革新的な技術として、ビットコインに価値が生まれました。
ETFの認可や、2020年には半減期を迎えることから、世界中でビットコイン(BTC)の高騰が期待されています。
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リップル
通貨記号 | XRP |
発行上限 | 1000億枚 |
発行日 | 2012年 |
公式サイト | https://ripple.com |
ホワイトペーパー | https://ripple.com/files/ripple_consensus_whitepaper.pdf |
リップル(XRP)とは
リップルは、リップル社(Ripple Inc.)が発行・管理する通貨です。ビットコインやイーサリアムのような管理者のない非中央集権の仮想通貨ではなくリップル社が管理している中央集権の仮想通貨です。
XRPは通貨と通貨を繋げる役割を持っており、外国の銀行との取引であってもそれぞれの国の通貨で取引ができるようになります。そしてXRPの最大の特徴は送金速度が非常に速いことです。
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イーサリアム
通貨記号 | ETH |
発行上限 | 無制限 |
発行日 | 2014年 |
公式サイト | https://www.ethereum.org/ |
ホワイトペーパー | https://github.com/ethereum/wiki/wiki/White-Paper |
イーサリアム(ETH)とは
イーサリアム(ETH)とは「スマートコントラクト」を創り上げていくためのプラットフォームの名前です。
「スマートコントラクト」とは、取引情報をブロックに書き込むだけでなく、同時にさまざまな契約をブロックチェーン上で結べる仕組みのことです。ブロックチェーンの特性で契約内容の改ざん等が困難になるため、非常に汎用性の高いプラットフォームです。
他にもイーサリアム(ETH)のプラットフォーム上でトークンを発行できる点も注目を集めている。
仮想通貨に興味を持ったら
仮想通貨に興味を持ったのはいいものの、どうやって仮想通貨を始めたらいいのかわからない…という方もいると思います。
仮想通貨投資を始めるためには、まず仮想通貨取引所を開設し、そこに日本円を入金することで仮想通貨を購入できます。
少しでも他の人より早く仮想通貨を始めて、大きな利益を目指しましょう!
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なお、海外の取引所では、残念ながら詐欺や出金拒否などが頻発しています。
何も分からない状態からトレードを初めて、資金が10倍になった!と喜んでいたら出金拒否。
そのまま資金がなくなってしまうなんていう事もあります。
私もまだ取引を始めたばかりの頃は、苦い経験をしてきました。
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