
昔タレントのGACKTさんが仮想通貨を作ってたって記事を見かけたんだけど・・・
今回は、通称ガクトコインことスピンドルとICO・草コインについて解説していくよ!
ますます、仮想通貨への注目度が高くなってきていることもあって、最近ではICOや草コインについて興味を持つ人たちが増えています。
ただ、ICOや草コインの実態についてよくわかっていない人も多いと思います。
そこで今回は、通称ガクトコインことスピンドルを例に挙げて草コインについて解説していきます。
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目次
- 1 ガクトコインってなに?
- 2 ガクトコインの話題と価格の推移
- 2.1 2018年1月:ガクトコインのプレセールが行われる
- 2.2 2018年6月以降:ガクトコインに関係する相次ぐ不祥事が発覚
- 2.3 2018年8月上旬:ブラックスター社、東京からロンドンへ移転
- 2.4 2018年8月21日:e-sport大会でガクトコイン配布を行ったことを発表
- 2.5 2018年9月6日:GACKTの怪しい投資セミナーでの勧誘が報道される
- 2.6 2018年11月3日:ZETAα版のリリースを発表
- 2.7 2019年3月13日:BLUEBELT社との戦略的業務提携を発表
- 2.8 2019年6月24日:ZETAプラットフォーム上での新サービスを発表
- 2.9 2020年以降の報道とガクトコインの価格
- 3 ガクトコインから考える草コインの投資
- 4 ガクトコインについてのまとめ
ガクトコインってなに?
ガクトコインの正式な名称はSPINDLE(スピンドル)といいます。
タレントのGACKTが開発に関わり広告塔として起用されていので、記憶に残っている人も多いのだと思います。
ガクトコインは「ZETA」というプラットフォームを通じて、暗号通貨のヘッジファンドと個人投資家をつなぐためのプロジェクトの一環として作られました。
機関投資家の仮想通貨による利益の独占ではなく、個人投資家にも利益が回ってくるための環境を整えることが目的であったようです。
2018年1月末にプレセールをおこない、2018年5月には仮想通貨取引所への上場を達成しました。
ガクトコインの発行元である、「BLACK STAR CAPITAL Ltd.(以下ではブラックスター社)」はこれにより、約220憶円もの資金調達に成功したようです。
ガクトコインの話題と価格の推移
ここからは、ガクトコインに関する話題とその価格の推移について紹介していきます。
これを読めば、ガクトコインについてどんなことが起こって、それによって価格がどのように推移したのかが簡単にわかっていただけると思います。
2018年1月:ガクトコインのプレセールが行われる
ガクトコインのプレセールは2018年1月末に行われました。
これによりブラックスター社は約220億円もの資金調達に成功しました。
プレセール時点でのガクトコインの価格は、1SPD=約225円でした。
ガクトコインはその後に何度か1SPDを分割し、仮想通貨をより細かな単位としたので、現在の価格と比較する場合は1SPD=約2円と考えたほうがわかりやすいでしょう。
その後ICOを経て、最高値で1SPD=約4.5円まで上昇しました。
その後は価格の下落が続き、2021年現在この水準まで価格が回復することはありませんでした。
2018年6月以降:ガクトコインに関係する相次ぐ不祥事が発覚
2018年6月以降ガクトコインに関する相次ぐ不祥事が発覚しました。
これによりガクトコインの価格は一層下落していきます。
- ブラックスター社代表宇田修一が二度にわたる行政処分を受ける
ガクトコインの発行元であるブラックスター社の代表である宇田修一が2018年6月・9月と二度にわたって関東財務局から行政処分を受けました。
外部リンク参考:関東財務局
宇田氏は、ブラックスター社とは別会社のドラグーンキャピタル(株)の代表として業務廃止命令などの行政処分を受けました。
当時、ガクトコインとは無関係の会社とは言え、業務廃止命令を受けるような人間が代表を務めるブラックスター社やガクトコインに対する批判も高まりました。
- 野田聖子総務大臣による金融庁への圧力・暴力団とのかかわり
ガクトコインは海外では上場を果たしていましたが、日本では「仮想通貨交換業者」の登録を受けられていなかったので、事実上日本での取引はできない状況でした。
そこで、GACKTと懇意であった野田総務大臣(当時)が自身の秘書をブラックスター社の人間と同席させて、金融庁の仮想通貨関連部の担当者と面談を行うこととなりました。
現役の大臣秘書が同席し、「仮想通貨交換業者」として登録が得られるように便宜を図らせようとしたことで、金融庁に対して圧力をかけたいう報道がなされらのでした。
さらに、ここでブラックスター社と暴力団の関わりが明るみになります。
実はブラックスター社は、野田総務大臣の夫で指定暴力団・会津小鉄の元構成員木村文信らを中心としたメンバーが中心となり活動をしてるという内容の報道がなされたのです。
これによりガクトコインのイメージはますます悪化し価格も下落していきました。
6月後半には1SPD=2円をつけていましたが、7月の中旬には1SPD=0.8円程度まで下落しています。
- GACKTがブラックスターを離れる
同じころ、GACKTがファンなどに対し怪しい仮想通貨セミナーを開き投資を呼びかける内容が、週刊誌などで取り上げられたことを受け、GACKTがスピンドルの広告塔から外されます。
野田総務大臣を使った金融庁への圧力や、暴力団との関係など良いイメージがなかったため、GACKTがガクトコインの広告塔を外されていまうのでした。
2018年8月上旬:ブラックスター社、東京からロンドンへ移転
2018年8月上旬にブラックスター社から、以下のようなオフィス移転の発表がなされました。
弊社として、SPINDLEプロジェクトをより大きくしていくために、また今秋以降より具体的な活動に入るプロジェクトの柱であるZETAプラットフォームに注力していくために、テクノロジー、デザイン分野に精通する我々のパートナー拠点が欧米に多く、彼らとのコミュニケーションを密にしていきたいことや、より専門性が高い我々の考えるゴールに近づけるために、すでにロンドンにある拠点に業務を集約し、本社とすることを決定いたしました。
ブラックスター社は、この発表と同時に日本オフィスの閉鎖も発表しています。
この理由として、日本の金融界に対する規制や投資に対する姿勢をあげており、これ以上日本でビジネスを継続していくことが困難であると判断されたようです。
この発表に対して、ガクトコインの価格は下落していきます。
これまでの一連のネガティブな報道を受けて、「日本からの逃亡」と受け止められてしまったようです。
この報道から数日で、1SPD=0.48円から1SPD=0.25円まで急落してしまっています。
2018年8月21日:e-sport大会でガクトコイン配布を行ったことを発表
ブラックスター社は中国のe-sport大会「China Joy」で好成績者などに対して、副賞としてガクトコインの配布をしたことを発表しました。
中国ではe-sport産業の育成・推進に国家として力を入れていました。
そこへ積極的に投資を行うことで、ガクトコインの中国市場での認知度が高まり、市場の拡大を狙う目的があったようです。
実際に1SPD=0.23円程度をつけていたガクトコインは、一時的に1SPD=0.35円を超える価格に上昇しました。
しかし、中国のe-sport市場への参加については、ガクトコインの構想とは関係が薄く、その影響は長くは続きませんでした。
2018年9月6日:GACKTの怪しい投資セミナーでの勧誘が報道される
2018年9月6日、週刊誌により「怪しい仮想通貨を 煽った「GACKT」の売り口上 音声公開」との記事が発表されたことを受け、ブラックスター社による釈明をします。
記事の中にある仮想通貨はガクトコインとは無関係であるとの説明がされましたが、これに対しても市場は大きく反応しました。
直近で1SPD=0.35円程度あったガクトコインの価格も、報道のあった当日には1SPD=0.2円程度まで急落します。
今回の釈明を受けて、GACKTとガクトコインの亀裂もはっきりとしたものになり、GACKTファンによるガクトコイン離れが進む結果ともなったようです。
2018年11月3日:ZETAα版のリリースを発表
2018年後半になって、ついにガクトコインの本来の目的でである「ZEAT」のα版がいよいよ動き出します。
ちなみにα版とは正式版になる2段階前の試作版のことを言います。
α版の後に機能を部分的に実装したβ版がリリースされ、次いで正式版のリリースとなるのが一般的です。
まだ試作の段階ではありますが、それでも事前の報道などを受けて1SPD=0.2円程度から1SPD=0.3円を超える価格上昇が起こりました。
ここまででかなり市場価格は下がっていますが、やっと本来の仮想通貨の利用が始まったとして一時的に価格がが上昇しました。
2019年3月13日:BLUEBELT社との戦略的業務提携を発表
ブラックスター社、ZETAのβ版開発などのために以下のような戦略的業務提携を発表しました。
今回の戦略的資本業務提携の合意に伴いSPINDLE FRACTAL ZONE LTD.は、BLUEBELT社とZETAβ版の開発等に関して、以下の技術交換・開発協力を行います。
SPINDLEはZETAβ版に参加する仮想通貨ヘッジファンドにBLUEBELT社の運営する仮想通貨取引所を優先的に推奨し、不正取引やブロックチェーンの改ざん阻止を目標とした取引モニタリングや各種データ抽出・情報公開においてBLUEBELT社と協力していきます。
(中略)
以上の業務提携により、SPINDLEプロジェクトは ZETAβ版において仮想通貨ヘッジファンドへの投資をスムーズに行う事が可能となる環境を整備するのと同時に、仮想通貨ヘッジファンドがデリバティブ取引等を行った際のモニタリングを徹底することが可能となります。これらによりSPINDLEが目指す高い透明性を持つ取引プラットフォームをZETAβ版において実装し、プロジェクトのより迅速な進展と開発の深化を期待する事ができます。
この報道を受けて1SPD=0.04円台まで下落していた価格も、瞬間的に1SPD=0.1円を超えることもありました。
遅々として進まなかった、ガクトコインのプロジェクトに何らかの進捗があったことを受けて価格が上昇したのでしょう。
しかし、このころには既にガクトコインの価格はかなり低い水準にまで低下しており、ガクトコインそのものの価値を評価する人は少なかったようです。
2019年6月24日:ZETAプラットフォーム上での新サービスを発表
2019年9月1日からZETAプラットフォーム上で、金現物の所有権をブロックチェーン上で管理するBTNサービスを始めるとの発表がありました。
BTNは発行体(BTJ-UK(英国))にて保管される金の所有権をブロックチェーン上で記録し、所有者間での取引を可能にするサービスで、ZETAプラットフォーム上で購入及び売却を行えるほか、2019年Q4期に欧州・アジアの仮想通貨取引所に上場を予定しており、暫時取引可能な取引所を拡大していきます。
金の普遍的価値には長い歴史がありますが、従来の投資方法では金の所有権の移転には手間がかかってしまいます。
この問題点を解決するのがBTNサービスであり、それをZETAのプラットフォーム上で新たに行っていくという内容の発表でした。
報道後に1SPD=0.1円台から、最高値で1SPD=0.25円程度まで上昇します。
しかし、発表の影響も続かず価格は再び下落を始めます。
2020年以降の報道とガクトコインの価格
2020年以降の公式プレスリリースは見当たらず、ガクトコインの市場価格も1SPD=0.03円代までの低下することもあり、取引もほとんど行われていな状態です。
残念ながら、ZETAを含めたガクトコインのプロジェクトは事実上終了してしまっているようです。
ガクトコインから考える草コインの投資
ここまでガクトコインについての説明や、報道と価格の推移について確認してきました。
ではガクトコインについて、今後投資の対象とするべきでしょうか?
ハッキリと言ってガクトコインはもはや投資の対象と考えるべきではありません!!
その理由を説明する前に、草コイン投資についてのメリットについて確認しておきましょう。
ICO・草コイン投資のメリット
ICO・草コイン投資のメリットは大きく分けて2種類あります。
- 世間に知られる前の低価格で購入できる
- 価格が短期間で急上昇することがある
草コイン投資のメリットの1つは、将来性のある仮想通貨を低価格で買うことができるということです。
そのうえ、草コインに関わる事業が成功すれば、短期間でかなり大きな利益を得る可能性もあります。
しかし、草コインを利用した事業が失敗してしまい、草コインの価値がなくなってしまうリスクもあります。
なので、入念な調査や仮想通貨に関する知識をしっかり備えている必要があります。
2つ目は、価格が短期間に上下することです。
ガクトコインの価格推移の中でも紹介しましたが、新しい報道がされるたびに草コインの価格は激しく上下を繰り返しました。
いち早く情報をキャッチできる人であれば、この価格の急激な動きから短期間で利益を得ることができます。
ただし、草コインを利用した事業そのものに将来性がないと判断されれば、長期的には価格は下落していきます。
この段階になれば、素早く取引を終了させなければなりません。
改めてガクトコインの投資価値について考える
では改めて、ガクトコインには草コイン投資のメリットがあるでしょうか?
ガクトコインのプロジェクト自体は、2020年から特に進展などもなく、実質的にプロジェクトが終了していると思われます。
つまり、ガクトコインそのものの将来性は失われてしまっています。
また、ガクトコインに関するプレスリーリや報道は2021年現在ではほとんど行われていません。
報道を受けた短期的な価格変動を狙うことも難しく、取引量もとても少ないので売買の成立さえ怪しい状況です。
このような理由から、ガクトコインによる草コイン投資の2つのメリットを受けることはできません。
- 世間に知られる前の低価格で購入できる
- 価格が短期間で急上昇することがある
つまり、これらの理由からガクトコインは投資の対象にならないということです。
草コイン投資を始めたいのであれば
草コイン投資そのものは必ずしも悪いものではありません。
草コインの特性を理解したうえで投資するのであれば、リスクをコントロールしながら大きな利益を狙うことができます。
アドリエットでは、草コイン投資を始めたい人に向けた記事も準備しています。
まずは草コイン投資の基礎を学ぶためにもこの記事がおすすめです。
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これらのほかにも、初心者に向けた記事を日々配信しています。
興味のある記事があれば、ぜひ確認してみてください。
ガクトコインについてのまとめ
今回はガクトコインを例にして、草コイン投資について紹介してきました。
いかがだったでしょか。
しかし、草コイン投資それ自体はとても夢のある投資手法です。
これからも参考になる記事を随時配信してきます。
ご期待ください。
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