KuCoinとは、インド洋の島嶼国「セーシェル共和国」に拠点を置く仮想通貨取引所です。
2017年に解説された比較的新興の取引所で、知名度の低いマイナーな草コインを多く取り扱っているのが大きな特徴と言えます。
近年、大規模なハッキング事件があったことからセキュリティ管理に対する不信が囁かれているものの、大手にも引けを取らない機能性・取引高を誇る取引所です。
本項では、KuCoinの特徴や口コミ・評判、安心性・信頼性なども併せて解説します。
その事件も踏まえた上で、どのような取引所なのか解説していきましょう。
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目次
KuCoin(クーコイン)の概要
正式名称 | KuCoin(クーコイン) |
---|---|
取扱銘柄 | 210種類 |
所在地 | セーシェル共和国 |
日本語対応 | あり |
スマートフォン対応 | あり |
KuCoin(クーコイン)とは、インド洋の島嶼国「セーシェル共和国」に拠点を置く海外仮想通貨取引所です。
仮想通貨取引の大市場である「香港」「シンガポール」にもオフィスを設立しており、比較的知名度の高い海外取引所でもあります。
ユーザー登録数は600万人以上を超え、BINANCE(バイナンス)やOKEx (オーケーイーエックス)など大手の取引所にも引けを取らない人気度を誇ります。
KuCoin(クーコイン)の特徴
ポイント①:独自トークン「KCS」を発行している
KuCoinでは、独自に発行している専用トークン「KCS(クーコインシェアーズ)」を取り扱っています。
また、KuCoinでは一定量のKCSを保有しているユーザーに対し、KuCoinの手数料売上50%を配当として分配するステーキング機能を採用しています。
KCS保有数が多いほど配当率も高くなり、KuCoinの取引量が上がれば配当額そのものも増加します。
KCSホルダー特典
KCSの保有量が一定量を超えると、特別な投資サービスや顧客サービスのファストパスを始め、様々なユーザー特典を受けられるようになります。
また、Kucoinでは新規に上場させる仮想通貨をユーザー投票で決定するユーザー投票を開催することがあり、KSCは投票の参加チケットとしても使用できます。
ユーザー投票では候補に入っている銘柄に投票するだけでなく、上場させて欲しい通貨をリクエストすることも可能です。
KCSの概要
通貨名称 | Kucoin Shares(クーコインシェアーズ) |
---|---|
通貨単位 | KCS |
発行枚数 | 2億枚 |
KCS(KuCoinシェアーズ)とは、KuCoinが発行している独自トークンです。
発行枚数は2億枚で、その内1億枚をKucoinとエンジェル投資家(※)が保有しています。KCSには株式等と同じように、保有分が一気に市場に流れて資産価値が下落するのを防止するため、ロックアップ制度を設けて保有メンバーが売却できないようになっています。
また、通貨発行に伴う価格低下を防ぐために、4半期ごとにKucoinの手数料利益の最低10%を用いてKCSを買い戻し、利用不可とする「バーン」が行われます。
機関投資家と同等のビジネス能力を持つ個人投資家のこと。「ビジネスエンジェル」とも呼ばれ、ベンチャー企業に対して資金の供給できる経済力を持つ。
ポイント②:上場したての草コインが多い
KuCoinの取扱銘柄数は200種以上と、そのラインナップ豊富です、さらに、上場したてのマイナーな草コインが多いというのも大きなポイント。
代表的な草コインとしては、(2021年5月の時点で)上場の少ない「MHC(メタハッシュ)」や「AION(アイオン)」、大手の取扱が少ない「AKRO(アクロポリス)」などが挙げられます。
過去には、「ADK(エイドスクニーン)」など今でこそ一定の知名度を持つ草コインが、上場間もない早期の段階で取引されていました。
なお、取引では「Cardano/ADA(カルダノ)」や「DOGE(ドージコイン)」、「EOS(イオス)」などのトレンド上昇傾向にある草コインが人気です。
ポイント③:取引手数料が安い
KuCoinの基本手数料は「0.1%」と安く設定されています。
これに加えて、先述したようにKCSを保有することで更に追加割引を適用することも可能です。
また、取引量に応じて手数料が安くなり、割引も合わせると最小で0.07%まで削減することができます。
特にスキャルピングや大口取引が辛くなってしまうので、これらのトレードスタイルをメインにしているのであれば手数料は安い方が理想的でしょう。
KuCoin(クーコイン)の信頼性・安全性は?
―KuCoin(クーコイン)の安全性を説明する上で、外せない話題が2020年9月(10月とも)の「KuCoinハッキング事件」です。
この事件は、2億7500万ドルの資産が被害にあったという大規模な強奪事件でした。
KuCoinの安全性について、事件後の対応なども踏まえつつ説明していきます。
「KuCoinハッキング事件」の概要
2020年9月(10月との説も)に起きたと言われる、億円規模のハッキング事件です。
犯行グループは北朝鮮のハッカー集団「Lazarus Group (ラザルスグループ)」と見られており、KuCoinのホットウォレットと結びついた秘密鍵を流出させ、ビットコインやイーサリアムを始めとする多額の仮想通貨を盗み出しました。
事件の被害額は当初、約1億5000万ドル相当と推定されていましたが、現在判明している金額は2億7500万ドル相当とのことです。
なお、同取引所のCEO(最高経営責任者)「ジョニー・リュウ」氏からは、個人資産を管理しているコールドウォレットへの影響はないとの報告が上がっています。
KuCoinの現在は?セキュリティ性は信頼できる?
ハッキング事件の後、KuCoinではセキュリティの大幅な見直しと改善が行われました。
マイクロウォレット採用や多層暗号化によって資産保護を強化し、徹底した管理システムにシフト。また、不正アクセスを防止するための監査部門を設置し、厳重なセキュリティ体制を敷いています。
個人資産の管理はコールドウォレットで行われているものの、仮想通貨取引所に財産を預けている以上、常にハッキングの危険性に脅かされています。
そのため、取引所のセキュリティ性に限らず、ユーザー自身でしっかりとリスク管理を行うことが重要です。
ユーザー自身ができるリスク管理は?
まず、取引所に登録したアカウントや個人情報は最優先で保護しましょう。
ユーザーアカウントは必ず2段階認証を行って不正ログインを阻止し、自身の個人情報をしっかり守ることが大事です。
また、一つの取引所に多額の資産を預け入れたり、使わない資金を預けたまま放置するのも大変危険です。
預ける資金は使う分だけにしておき、複数の取引所を利用して可能な限り分散させ、大事な資産は必ずウォレットなどを使って自分の元で保管してください。
KuCoin(クーコイン)のメリット・デメリット
KuCoinの特徴について、メリット・デメリット別にまとめました。
KuCoin(クーコイン)のメリット
- KCSの保有で配当を獲得することが可能
- KCSを用いることで様々な特典が得られる
- 取扱の少ないマイナーな草コインが多い
- 基本手数料が安く割引も適用できる
- 多種多様なチャートツールを揃えている
KuCoin(クーコイン)のデメリット
- 日本ユーザー向けの対応を停止する恐れがある
- 取引量が少なく消失リスクの高い草コインも多い
- 不祥事件の経歴があり信用度が低い
KuCoin(クーコイン)の口コミ・評判
現在のKuCoinは好評なのでしょうか。ハッキング事件の反応も含めて、実際のユーザー評判についてまとめました。
Kucoinハッキング確定のようですね。
保険で賄えるとのこと。
一安心。
ただ、毎回カバー出来ると思わないで下さい。
https://twitter.com/MyCrypto/status/1309685883088510977
Kucoinハッキングも全額保証。さすがです
https://twitter.com/kucoincom/status/1309689634176204800
kucoinのサポートめちゃ対応早いし素晴らしい多分1番と言っても過言ではない
バイナンスは早かったり遅かったりバラつく
後は知らん笑笑
口コミをまとめると…
KuCoinのハッキング事件は、仮想通貨コミュニティに大きな波紋を呼び起こしました。
個人資産には被害がなかったとは言え、仮想通貨取引所そのものの信用度にも関わる問題だったものの、その一方でKuCoinの迅速な対応を評価する声も上がっています。
現在はKuCoinのセキュリティを不安視する声も減りつつあり、ユーザーの評価を取り戻しつつあるようです。
KuCoin(クーコイン)の手数料・ボーナスキャンペーン
KuCoinの各種手数料や、過去のボーナスキャンペーンをまとめました。
基本手数料
KuCoinの取引手数料はMaker・Takerそれぞれ0.1%となっていますが、取引量に応じて割引が適用されます。
入金手数料はすべて無料ですが、出金手数料は対象となる通貨によって異なります。
詳しくは以下のリンクを参考にしてください。
KuCoinのボーナスキャンペーン
2021年6月現在、KuCoinではボーナスキャンペーンを実施していません。
ここでは、過去に行われたボーナスキャンペーンを紹介しています。
対象:KuCoinからメール受信またはSMS通知などで招待を受けたユーザー
KuCoinから招待を受けたユーザーのみが参加できるキャンペーンです。導入が予定されている受動収入ボット「Trading Bot」を通して、リターンリワードをシェアすることで報酬をもらえるユーザー体験型のイベントでした。
対象:「登録紹介リンク」を通してKuCoinを紹介したユーザー
「登録紹介リンク」を通して新規ユーザー(友達)を紹介すると、そのユーザーの取引手数料の1~2割を受け取れるアフィリエイトボーナスです。自身が直接紹介した友達だけでなく、その友達が間接的に紹介した新規ユーザーの取引手数料も受け取れます。
KuCoin(クーコイン)の口座登録方法
まず、KuCoin公式サイトにアクセスしましょう。
トップページ上部の「Sign Up」から、新規登録フォームに移動してください。
新規口座開設では、電話番号(Phone)とメールアドレス登録(Email)の2通りから選択できます。
本項では、メールアドレス登録の方法で解説します。
Emailを選択して、一番上の入力バーにメールアドレスを入力し「Send Code」をクリックします。
すると、登録したアドレスに上記のようなメールが届く(※)ので、記載されているコードを確認します。
※不具合や誤記入などでコードが届いていない場合、60秒後に再度送信することが出来ます。
その後は、以下の手順で情報入力を行ってください。
- 「Email verification Code」のバーに6桁の受信コードを入力。
- 「Set Login password」のバーに、任意のアカウントパスワードを入力。
- 下の利用規約ボックスにチェックを入れて同意。すべての入力が終わったら「
- Sign Up」をクリックすると開設完了。
なお、最下部の「referral code」は紹介コードを入力する部分です。アフィリエイトによる紹介を受けていなければ、無視して構いません。
KuCoin利用時の注意点
KuCoinでは以前、日本の法律に合わせて日本人ユーザーへの対応を停止していました。現在はサービスを再開していますが、再び停止する可能性もあるので注意しましょう。
最悪の場合、サービス停止によって急にアクセスできなくなる恐れもある
ので、資産の分散先にはしない方が安全です。
まとめ
KuCoinは、仮想通貨トレードのシステム自体に大きな穴は無く、日本語対応ということもあり海外取引所としては使いやすい部類です。
しかし、先のハッキング事件によって信頼を墜としてしまった以上、その後の有耶無耶な公式の対応を訝しむ声も上がっています。
大手にも劣らない人気度と機能性を持つ取引所とは言え、未だ様々な疑念の声が飛び交う中―リスクが大きいことも留意するべきです。
自身の資産や個人情報をしっかり保護し、徹底したリスク管理のもとで利用するようにしましょう。
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