国内取引所から海外取引所に移行すると、まず「海外取引所の複雑なシステム」に苦戦してしまうことが多いです。
bybitは国内取引所に近い感覚で使うことができるため、海外取引所を始めようという人に向いていますが、わざわざ移行する必要性があるのか―という疑問を持つ人も多いでしょう。
ここではbybitの特徴について、国内取引所の代表とも言える「bitflyer」と比較しながら紹介します。
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bybitとbitflyerの概要比較
以下は、bybitとbitflyerの2社を比較した表です。
取引所名 | bybit | bitflyer |
---|---|---|
企業名 | Bybit Fintech. Ltd | 株式会社bitFlyer |
取扱銘柄 | 2018年3月 | 2014年1月 |
金融ライセンス | ヴァージン諸島 | 日本・米国・欧州連合 |
取扱銘柄数 | 11種類 | 12種類 |
レバレッジ | 最大100倍 | 最大125倍 |
追証・ロスカット | なし(ゼロカット) | ・追証:証拠金維持率100%以下 ・ロスカット:証拠金維持率50%以下 |
取引手数料 | ・Maker手数料:-0.025% ・Taker手数料:0.075% | ・現物取引:0.01~0.15% ・FX取引:無料 |
セキュリティ | ・SSL通信 ・コールドウォレット ・マルチシグネチャ ・2段階認証 | ・SSL通信 ・コールドウォレット ・マルチシグネチャ ・2段階認証 |
プラットフォーム | ・ブラウザ版のみ ・アプリ対応あり | ・MT4 ・アプリ対応あり |
この比較から重要な部分を抜粋し、表では書ききれなかったポイントも併せて紹介していきます。
こちらの記事も併せてお読みください。
レバレッジの比較
bybit | biyflyer | |
---|---|---|
最大レバレッジ | BTCUSDT・BTC/USD:100倍 | 「bitFlyer Lightning」で2倍 |
当然ながら、海外取引所であるbybitの方が比較にならないほど高い倍率のハイレバレッジが可能です。
bybit では、BTC/USDTまたはBTC/USDの通貨ペアであれば、100倍のレバレッジを適用できます。
その他の通貨ペアでも、25~50倍のレバレッジを適用できるので、国内取引所に比べて大きな利益を狙うことが可能なのです。
レバレッジに限らず、日本の金融規制は多くのルールを定めているので、海外取引所ほど自由に取引サービスを提供できないのが現実です。
追証の有無についての比較
国内取引所であるbitflyerの追証は100%を下回った場合―と厳し目です。
さらに、証拠金維持率50%を下回ると「ロスカットルール」が適用され、すべての保有ポジションが強制的に決済されてしまいます。
bybitではこの追証ルールが存在しない「ゼロカットシステム」を採用しています。ゼロカットの場合、借金を背負うリスクはなくなりますが、さらなる損失に歯止めをかけるブレーキも存在しません。
このシステムをメリットと取るかデメリットと取るかは、その人のトレードスタイルによるでしょう。
レバレッジのリスクに注意!
レバレッジは利益と同時に損失も膨らんでしまうため、リスクヘッジに気を配る必要があります。
特にハイレバレッジの場合、仮想通貨の激しい相場変動も合わさって甚大な被害を被ってしまう危険性が高いです。
さらに、追証やロスカットなどのブレーキがないゼロカットシステムのため、損切りのタイミングを見失うといつまでも損失が膨らんでしまいます。
bitflyerのレバレッジは最大2倍と少ないので、まずはこちらで慣れてからハイレバレッジに臨みましょう。
各種手数料の比較
取引手数料
bybit | biyflyer | |
---|---|---|
取引手数料 | ・Maker手数料:-0.025% ・Taker手数料:0.075% | ・現物取引:0.01~0.15% ・FX取引:無料 |
bybitのMaker注文手数料がマイナス表示になっていますが、これは手数料を逆に受け取れることを指しています
つまり、「指値注文をすれば手数料分の利益が貰える」ことになるため、リターンの効率を上げることが出来るのです。
一方、bitflyer では現物取引:0.01~0.15%・FX取引:無料と安いですが、総合的に見れば、bybitの方がコストパフォーマンスに優れていると言って良いでしょう。
入出金手数料
bybit | biyflyer | |
---|---|---|
取引手数料 | ・入金手数料:無料 ・出金手数料:マイニング手数料 | ・入金手数料:銀行手数料 ・クイック入金手数料:330 円(※) ・出金手数料:銀行手数料 |
※「住信SBIネット銀行」からの入金であれば無料になります
国内取引所では、出金手数料として利用する口座に応じた「銀行手数料」がかかります。
出金手数料 | 出金額が3万円未満 | 出金額が3万円以上 |
---|---|---|
三井住友銀行への出金 | 220 円(税込) | 440 円(税込) |
その他の銀行への出金 | 550 円(税込) | 770 円(税込) |
海外取引所の場合は、出金手数料として仮想通貨を送金するための「マイニング手数料」がかかりますが、そこまで大きな金額ではありません。
日本円で入出金が出来るというメリットはあるものの、手数料の高さを考えると足し引き0―とも言えます。
信頼性・安全性の比較
取引所のセキュリティ | bybit | biyflyer |
---|---|---|
プラットフォーム | ・SSL通信 ・コールドウォレット ・マルチシグ ・2段階認証 | ・SSL通信 ・コールドウォレット ・マルチシグ ・2段階認証 |
仮想通貨取引所で重要となるのが、企業としての「信頼性・安全性」。
仮想通貨を狙ったハッキング事件の増加を受け、各国の取引所サイバー攻撃に対する「セキュリティ対策」を標準化する動きが広まっています。
もはや「コールドウォレット」と「2段階認証」は必ずと行って良いほど搭載している取引所も少なくなりません。
そのため、セキュリティに関しては両社とも問題無いと見て良いでしょう。しかし、会社としての信頼性はまた別の話になります。
bybitは金融庁の警告を受けている?
2021年5月28日、金融庁がbybitに対して「無登録で暗号資産交換業を行っている金融業者」として警告を発令。
この渓谷は、bybitが日本の金融ライセンスを受けないまま、日本居住者を相手方に暗号通貨交換業を行っていたために出されました。
現在、bybitを含めた海外取引所が「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等」リストに追加されるなど、やや不穏な動きが見られています。
今後も、国内での仮想通貨サービスに対する金融規制には十分警戒する必要があるでしょう。
bitflyerが業務改善処分を受けたって本当?
2018年06月22日、金融庁からbitflyerに対して「資金決済に関する法律第63条の16」に基づく業務改善命令が実行されました。
zaifやbitbankなど、数々の大手国内取引所にも同様の警告が出されており、業界は一時騒然となりました。
この命令を受けたbitflyerは、一時的に新規口座開設の受付を停止。現在ではサービスを再開していますが、さらなる金融規制によってサービス提供が停止する可能性も0ではありません。
もちろん、それも取引所の信頼性を裏付ける要素ではありますが…例え大手取引所であっても、本拠の金融規制には大きく左右されてしまうのです。
ボーナスキャンペーンの比較
bybitでは、月一のペースでボーナスキャンペーンを開催しています。
bybit・bitflyer両社のボーナスキャンペーンを比較してみましょう。なお、2021年6月1日~30日の時点で行われたものを一部抜粋して紹介します。
bybit
バランスブースター・イベント
0.25BTCまたは10,000USDTを上限として、預け入れ証拠金を最大15%の年間利回りで運用できるキャンペーンです。
なお、利回りとして利用される証拠金はロックアップされないため、そのまま取引の掛金としても利用できます。
開催期間
第2回:2021年4月22日17:00 ~ 4月23日17:00
第3回:2021年4月29日17:00 ~ 4月30日17:00
第4回:2021年5月6日17:00 ~ 5月7日17:00
第5回:2021年5月13日17:00 ~ 5月14日17:00
第6回:2021年5月20日17:00 ~ 5月21日17:00
最大$350相当のボーナスキャンペーン
第2ラウンド(※):2021年6月7日(月)AM 9時~ 6月20日(日)AM 9時)
※2021年6月30日(水)まで延長
条件:期間中に「紹介プログラム」で招待された友達が初回入金を行う
期間中に「紹介プログラム」経由で友達をbybitに紹介すると、各ラウンドごとに最大$350相当のボーナスがもらえます。さらに、紹介を受けた友達にも$30相当のボーナスが付与されます。
bitflyer
口座開設完了キャンペーン
条件;キャンペーンページからエントリーして口座を開設し、本人確認の手続きを完了する
期間中、キャンペーンページからエントリーしてbitflyer口座を開設し、本人確認の手続きを完了したユーザーを対象に、500円相当のビットコインをプレゼントするキャンペーンです。
アプリ限定ログインボーナスプログラム
条件:「bitFlyerウォレット」からログインを行い、且つ仮想通貨の取引経験があるユーザー
bitFlyerの専用スマホアプリ「bitFlyerウォレット」からログインを行い、且つ仮想通貨の取引経験があり、且つ仮想通貨の取引経験があるユーザーを対象とする抽選キャンペーンです。
当選した最大10名に1,000 円相当、 最大 3,000様に5円相当のビットコインボーナスがプレゼントされます。
キャンペーンについての総括
両者ともかなりの頻度でキャンペーンを実施していますが、その内容はやはりbybitの方が豪華で、イベントとしてもボーナスチャンスとしても楽しめるものになっています。
さらに、bybitでは無期限の初回入金ボーナスキャンペーンも実施しています。詳しい内容についてはこちらも参照してください。
記事リンク
両社のメリット・デメリットを比較
以下は、両者のメリット・デメリットを比較したものです。
本項では比較対象として取り上げなかった点も合わせて紹介しています。
・コストパフォーマンスに優れている
・ボーナスキャンペーンなどの特典が豊富
・初心者に優しいライブチャットサポートに対応
・100倍のハイレバレッジが可能
・追証・ロスカットルールが存在しない
- 海外取引所としては取扱通貨の種類が少ない
- 出金のタイミングが限られている
- レバレッジによる損失リスクが高い
- 国内取引所2位の取扱通貨数(12種類)
- coincheckに次ぐ流動率・取引高を誇る
- 専用の仮想通貨ウォレットを提供している
- BTCを使ったネットショッピングができる
- 各国の金融ライセンスを持つという信頼性がある
- 取引手数料・スプレッドなどのコスパが悪い
- 現物取引レバレッジが最大2倍と低い
- 追証・ロスカットによる借金リスクがある
まとめ
以下、それぞれの取引所に向いているトレーダーの特徴をまとめました。
- 国内取引所が主流だったが、海外取引所にも慣れてみたいと考えている方
- 倍率のレバレッジによるハイリターンを目指してみたい方
- ボーナスチャレンジやキャンペーンなどのイベントを楽しみたい方
- 少量のリターンで少しずつ利益を積み重ねたい初心者の方
- 「主要メガバンクが出資」「複数国のライセンス所持」という信頼性を重視したい方
- 仮想通貨の入出金先など、国内における資金(仮想通貨)の移動拠点が欲しい方
bitflyerでも最低限のシステムは揃っていますが、規制の厳しい国内取引所ゆえに制限も多く、あまり大きな利益は期待できません。
bybitでは、最大100倍のハイレバレッジや豪華なボーナスキャンペーンなど、実際の収益につながるメリットが揃っています。
bitflyerが不足に感じてきたら、まずは国内ユーザーでも使いやすいbybitから入って、徐々に海外取引所の使い方を覚えていくと良いでしょう。
仮想通貨の取扱数は増えているものの、やはり海外取引所には及びませんから…どこかで慣れておく必要もありますしね。
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