
BSC(バイナンススマートチェーン)って何?
似たような名前でバイナンスチェーンっていうものもあったような・・・?
何かBSCを使うことで、メリットはあるの?
BSCを使いこなすことによって、今話題のDefiがさらにお得に、使いやすくなるよ!
仮想通貨取引を行って、Defiなどの分散型アプリケーションを利用する際には、それぞれのブロックチェーンを選んで使う必要があります。
どのブロックチェーンを使うかで、手数料や使えるアプリケーションの種類が変わってくるため、ブロックチェーン選びは重要です。
今回はブロックチェーンの1つである、BSCについて紹介していきます。
「Defi挑戦してみたい」「仮想通貨をもっと稼いでいきたい」「ガス代を安く抑えたい」という方には必見の記事となっています。
- BSCはイーサリアムよりも手数料が抑えられたブロックチェーン
- DefiやNFT、メタバースの分野でも使われ、様々なプロジェクトがBSC上で展開されている
- BSCを使って仮想通貨を稼ぐなら、仮想通貨取引所「バイナンス」の利用が必須
Defiについてはこちらの記事でご紹介しています。
なおBSCを使う際には、BNBを手数料として支払う必要があるため、大手仮想通貨取引所のバイナンス上で購入する必要があります。
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目次
BSCとは
BSC(バイナンススマートチェーン)はイーサリアムブロックチェーンよりも、手数料を抑えつつ高速化されたブロックチェーンを指し、2020年9月にローンチされています。
大手仮想通貨取引所であるバイナンスが提供しているブロックチェーンで、2019年4月にローンチされた「バイナンスチェーン」とともに稼働しているブロックチェーンです。
BSCが話題になった理由
BSCが2021年頃から話題になった理由は、イーサリアムの手数料(ガス代)が高騰した事が要因です。
当時Defiはイーサリアムを使って利用することが多かったのですが、手数料が高く、せっかく仮想通貨を稼いでも手数料負けしてしまうという問題点が出てきていました。
しかしBSCを使うことによって、ユーザーは手数料を抑えながら従来通りサービスを利用でき、開発者側は容易に切り替えができるとして、一気にDefi分野の参入障壁を下げることに成功しました。
バイナンスチェーンとBSCの違い
バイナンスチェーンとBSCではトークン規格が異なります。
つまり、「管理する規格が異なるため、それぞれ違うネットワークを使っている」という違いがあります。
それぞれ使っているトークン規格は以下の通りです。
- バイナンスチェーン:BEP-2、BEP-8
- BSC:BEP-20
ちなみにイーサリアムは「ERC-20」という規格を使っています。
この結果、後述するネットワーク選択を間違うと、仮想通貨がなくなってしまうというトラブルが起こるため、送金時にはトークン規格に気を付ける必要があります。
BSCの特徴
ではBSCの特徴を解説していきます。
手数料が圧倒的に安い
BSCはガス代が圧倒的に安いです。
もともとイーサリアムの手数料が非常に高騰してしまったために、参入障壁が高かったという時期もありましたが、BSCの登場したことにより、手数料が抑えられて参入者も増えていったという実績があります。
BSCの平均ガス価格とイーサリアム上での平均ガス価格は約15倍以上も差があります。
仮想通貨でDefiを行う際に、誰でも手数料を抑えたいよね。
そんな時にBSCを活用することで、安く利用することができるってことね!
他のブロックチェーンと連動可能
BSCは、他のブロックチェーンと連動できるように作られています。
つまり既に広まっているイーサリアムのブロックチェーンにも互換性があるというメリットがあります。
互換性があることがメリットになる理由は、Defiなどの「多くのプロジェクトがイーサリアムを使っているため」です。
もしもイーサリアムと互換性がなければ、現在多くの人が利用している分散型アプリケーションなどはイーサリアム上でしか利用できず、BSCを使う際には開発者は再度設計し直さなくてはなりません。
しかし互換性があることで、簡単にイーサリアムから、BSC上にプロジェクトを移動できるようになります。
その結果、「ユーザーは手数料を抑えて利用できる」「開発側は利用ユーザーが増える」と双方にメリットが生まれます。
高速処理
BSCはPoSA(Proof Of Stake Alliance)という仕組みを採用しています。
採用することによって、イーサリアムよりもブロック生成の時間が早くなり、その結果、「送金速度」などを高速化することに成功しています。
ブロックチェーンはブロック生成時間が短くなるほど、送金時間も短縮できるのね!
BSCの特徴の「早くて、手数料が安い」は革新的なんだね。
BSC上で展開しているプロジェクト事例
では実際にBSCを使った様々な事例をご紹介していきます。
PancakeSwap
BSC上で最も知名度の高いプロジェクトが「PancakeSwap」でしょう。
分散型取引所(DEX)であり、イーサリアム上で展開されているUniSwapやSushiSwapと似ています。
PancakeSwapでは独自トークンの「CAKE」を使って、ファーミングやステーキングなどのサービスを活用し、仮想通貨取引を行えます。
DEXについてもっと知りたい方はこちら!
MOBOX
MOBOX(モボックス)は、最近話題の「仮想通貨×ゲーム」を実現したGameFiプラットフォームです。
ゲームでお金を稼げるプラットフォームとして徐々に人気になってきているプロジェクトで、メタバースの分野も関わってきています。
ゲーム内でもアイテムを作成し、ユーザ同士で取引等行うことができ、MOBOXでは様々な形でゲームを楽しむことができるようになりました。
すごーい!BSCって最先端の分野でも活用されているんだね。
これからも様々な分野に使うことができそう!
NFTなどについて詳しく知りたい方はこちらから!
BSCの今後の見通し・将来性
今後の見通しや将来性について解説していきます。
バイナンスの評判が上がる
BSCはバイナンスが提供するブロックチェーンなので、バイナンスの評判が上がれば上がるほど、BSCも使われる機会が増えると期待できます。
バイナンスは2022年現在も最大手の仮想通貨取引所であり続け、これからも利用者の増加のために様々なサービスを提供することは十分考えられます。
その結果、BSCの手数料の安さも相まって、BSC上のプロジェクト参加者も増えて、BSCを利用するユーザーへの還元も行われる可能性があるといえるでしょう。
メタバース、Defi、NFT分野の発展
メタバースやNFT分野と組み合わせることができるため、今後は仮想通貨が関連する最先端分野が発展していくことにより、BSCの利用や知名度も高まっていくことが考えられるでしょう。
実際に、NFT関連銘柄などは2021年には急騰を見せており、市場でも十分話題性があるため、今後注目されていく分野といっても過言ではありません。
BSCの始め方・使い方(登録・口座開設手順)
ではBSCの使い方、始め方を解説していきます。
STEP1: 国内取引所で仮想通貨を購入
最初に国内取引所で仮想通貨を購入します。
日本円をコインチェックなどの取引所へ入金し、ビットコインなどの仮想通貨を購入しましょう。
購入画面で、購入したい通貨の種類・数量を選択すれば完了です。
STEP2:海外取引所に送金してBNBを購入する
次に、バイナンスへ購入した仮想通貨を送金しましょう。
- バイナンスへログインし、「入金」をクリック
- 入金したい通貨を選んで、入金アドレスをコピーし、国内取引所の出金画面の送金先へ貼り付け、バイナンスへ送金
- 着金後、「マーケット」をクリックし、銘柄検索欄から「BNB/BTC」を選択
- 数量を入力して、確定ボタンをクリックし、購入完了
STEP3:Metamaskのダウンロード&アカウント作成
MetaMaskは、Defiなど様々な使い方ができる仮想通貨用のウォレットです。
スマートフォンではアプリ版がありますが、PCで使用する際には、対応ブラウザに拡張機能として追加して利用します。
Google ChromeやFirefox、Microsoft Edgeに対応していますが、基本的に「Google Chrome」での使用がおすすめです。
- MetaMask公式サイトへアクセスし、インストールボタンをクリック
- 続いて、「Chromeに追加」をクリックして、Chromeの拡張機能としてダウンロード
- ダウンロードするできたら、「Create a wallet」をクリック
- パスワードなどの必要事項を入力し、アカウントを作成
※この時、「シークレットフレーズ」というアカウント復元時に必須な鍵が表示されるので、必ず控えておきましょう。
STEP4: MetaMaskにBSCアドレスを登録
MetaMaskでBSCを使うには、自分で追加をする必要があります。
- 先ほど作成したMetaMaskアカウントへログイン
- 右上の「ネットワーク」を選択し、「Custom RPC」をクリック
- 以下の内容をコピーして入力ネットワーク名:Binance Smart Chain
RPC URL:https://bsc-dataseed1.binance.org/
チェーンID:56
通貨シンボル(オプション):BNB
ブロックエクスプローラのURL(オプション):https://bscscan.com/ - 入力後、「追加」で完了
STEP5:バイナンスからMetaMaskへ送金
BNBを送る準備ができたら、バイナンスからMetaMaskへ出金します。
- バイナンスの「ウォレット」から「概要」、「出金」をクリック
- 「BNB」を選択し、送金先(Metamask)のアドレスと数量を入力
※この時「BEP20(BSC)」が入力されているか確認
- 再度、確認画面が出るので「次へ」をクリック
- 「出金リクエストが送信されました」という画面が表示されれば、完了
STEP6:好きなプロジェクトへ参加
MetaMaskへ送金が完了すれば、好きなプロジェクトとMetaMaskを接続すれば、BSC上のプロジェクトを使うことができます。
例えば、PancakeSwapとMetaMaskを接続する場合は
- PancakeSwap公式サイトへアクセス
- 画面右上の「Connect Wallet」をクリック
- MetaMaskを選択
で接続完了です。
BSCを始める時は、「バイナンスでBNBを購入」→「MetaMaskへ送金」→「好きなプロジェクトとMetaMaskを接続」でOKなのね!
BSCの注意点
バイナンス依存である
BSCの注意点としては、提供元のバイナンスに依存してしまう、という特徴を忘れないようにしなければなりません。
バイナンスにもしも何かあれば、資産を引き出すことが難しくなる可能性も考えられます。
現在まではそのような事例は起こっていないものの、利用の際には必ず頭に入れておきましょう。
ネットワーク選択を誤ると、仮想通貨を失う
仮想通貨を利用する際には送金するネットワーク選択に細心の注意を払う必要があります。
もしもBNBを「BEP-20」以外で送金すると、送金した仮想通貨は取り戻せずにロスト(失って)してしまいます。
始めたての頃は、以下のような操作ミスが起こりがちです。
- BNBを「ERC-20」で送ってしまった
- イーサリアムを「BEP-20」で送ってしまった
必ず自分の選択しているネットワークを確認しながら取引を行っていきましょう。
BSCを使う時には、「BEP-20」を必ず利用しなきゃ!
送金の時に、少額からやってみるのも大切だね!
Q&A
様々なサービスが利用できますが、一例としてPancakeSwapなどでステーキングやファーミングが行えることが挙げられます。
一度預けて放置しておけば、高い利子がもらえて手数料も安く抑えられるため、仮想通貨初心者でもプロジェクトに比較的参加しやすいといえるでしょう。
手数料のBNBが必要になるため、バイナンスでBNBを購入し、プロジェクトへ参加していくのがスタンダードな使い方です。
最初はPancakeSwapなどのメジャーなものから始め、慣れてくれば好きなプロジェクトへ参加をしてみるのも楽しみの一つとなります。
※ただし、詐欺プロジェクトもあるため、情報量が少ないものは避けておいた方が無難です。
BSCのまとめ
今回はBSCの特徴や事例、始め方についてご紹介していきました。
最近話題のDefiやメタバースなどの分野でも活用が期待されるブロックチェーンで、今後も右肩上がりに参加者が増えていく可能性もあります。
バイナンスが提供しているため、初心者でも使いやすいBSC。
この機会に、バイナンスで口座開設し、BSCの利用を検討してみてはいかがでしょうか?
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