bybitとbinance―両社とも大手の仮想通貨取引所として有名な企業です。
海外取引所でありながら国内ユーザーからの人気も高く、サービス面で比較すると、どちらも甲乙つけがたい性能をしています。
ところが、国内外で金融規制の動きが強まっており、binanceは再び国内ユーザーへの提供を止めてしまうのではないか―という懸念から、bybitに乗り換えようと考えているユーザーも。
bybitとbinance、どちらがより国内ユーザーにとって取引所なのでしょうか。両社の特徴やシステムなどを比較しながら紹介していきます。
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目次
bybitとbinanceの概要比較
以下は、bybitとbinanceを簡単に概要した表となります。
取引所名 | 正式名称 | 正式名称 |
---|---|---|
企業名 | Bybit Fintech. Ltd | Binance Holdings. Ltd |
取扱銘柄 | 2018年3月 | 2017年7月 |
金融ライセンス | ヴァージン諸島 | なし(ライセンス免除) |
取扱銘柄数 | 11種類 | 100種類以上 |
取引形式 | インバース型無期限契約 インバース型先物取引 | 信用取引 先物取引 |
レバレッジ | 最大100倍 | 最大125倍 |
取引手数料 | Maker手数料:-0.025% Taker手数料:0.075% | 0.05% ~ 0.1%(割引あり) |
セキュリティ | SSL通信 コールドウォレット マルチシグネチャ 2段階認証 | SSL通信 コールドウォレット マルチシグネチャ 2段階認証 |
プラットフォーム | ブラウザ版のみ アプリ対応あり | MT4 ブラウザ・アプリ対応あり |
日本語サポート | あり | なし |
この情報を元に、特に重要な比較部分を抜粋して紹介していきます。
こちらの記事も参考にしてみて下さい。
取扱銘柄の比較
bybit | binance | |
---|---|---|
取扱通貨数 | 10種類 | 100種類 |
取扱銘柄の数は、ラインナップ・通貨ペアともにbinanceの方が上です。
しかし、中にはリスクの高いアルトコインなども多く、良し悪しのわからない初心者トレーダーには敷居が高いというデメリットもあります。
bybitで扱っている銘柄は全てメジャーな通貨であるため、大きなリスクに怯えること無く取引できます。
草コインの取引リスク
数あるアルトコインの中でも、特に知名度の低い通貨は「草コイン」と呼ばれています。
草コインの中にはさらに、発行元が全くわからない怪しい通貨や、人気が出ずに消えてしまう「闇コイン」というものがあります。
このような通貨は、「プロジェクトが消失して無価値になった」「仮想通貨の詐欺被害にあった」、というケースがとても多いのです。
メジャーな通貨すべてが安全とは言い切れませんが、少なくとも知名度の低い草コインに手を出すよりも、よほど安全であることは確か―と言えるでしょう。
レバレッジの比較
bybit | binance | |
---|---|---|
レバレッジ倍率 | ・BTC/USDT・BTC/USD:100倍 ・その他通貨ペア:25~50倍 | ・先物取引:125倍 ・信用(マージン)取引:10倍 |
binanceでは最大125倍のハイレバレッジが可能ですが、先物取引のみという制限があります。
bybitでは、BTC/USDT・BTC/USDの通貨ペアであれば、全ての取引契約で100倍のレバレッジを適用することが出来ます。
スワップ手数料に注意!
レバレッジのリスクに注意!
bybit・binanceの両社とも、100倍のハイレバレッジをかけることができるのが魅力です。
しかし、レバレッジは利益と同時に損失も膨らんでしまうデメリットがあり、仮想通貨特有の相場変動も合わさって、大きな損害を被ってしまうリスクも孕んでいます。
レバレッジを利用する上で大事なポイントは、「損切りのタイミング」を掴むことにあります。初心者のうちはハイレバレッジを避けて、ますは小さな倍率から練習しましょう。
補足:ゼロカットシステムについて
強制決済による借金リスクが無い代わりに、損失を抑えるブレーキも存在しません。損切りのタイミングを間違えないように!
各種手数料・ボーナスの比較
手数料・ボーナスについての詳しい情報は、こちらの記事にも掲載されています。
bybitボーナスの記事リンク
取引手数料
bybit | binance | |
---|---|---|
取引手数料 | ・Maker手数料:-0.025% ・Taker手数料:0.075% | ・基本手数料:0.1% ・BNB使用で半額の0.05% ・取引量で最大0.01%まで割引可 |
Makerは「指値注文」、テイカーは「成行注文」を意味しています。
bybitのメイカー注文手数料がマイナスになっていますが、これは手数料を逆に受け取れることを指しており―つまり、「指値注文をすれば手数料分の利益が増える」ことになるのです。
binanceの割引にはクーポン(BNB)が必須になるほか、取引量(アカウントレベル)を上げる必要があります。
総合的に見れば、bybitの方がコストパフォーマンスに優れていると言って良いでしょう。
- 成行注文:値段を指定せず(発注した時点で)最も高い価格で約定する注文。
- 指値注文:値段を指定して発注する注文。指定の値段になると約定となる。
入出金手数料
bybiy・binanceに限らず、海外取引所はすべて入金手数料が無料となっています。
しかし、仮想通貨はマイニング報酬の一部として出金手数料(マイニング手数料とも)を支払う必要があります。
手数料は通貨(ブロックチェーン)によって異なるため、メインとしている資金によって差が出てくるので、この点については省略します。
なお、入出金については以下の記事も参考にして下さい。
ボーナスキャンペーン
bybitのメリットといえば、ほぼ毎月のペースで行われる豪華ボーナスキャンペーンですが、ここでは常時行われているキャンペーンを比較してみます。
期間限定ボーナス:7日間に特定の条件を満たすことでボーナスが貰える
友達紹介ボーナス:友達紹介プログラムで招待すると、人数に応じたボーナスが貰える
期間限定のボーナスキャンペーンについては、両社とも甲乙つけがたいですが、通常ボーナスに限って言えばbybitが優位に立ちます。
なお、今までbybitで行われたボーナスキャンペーンについては以下の記事を参考にして下さい。
サポート対応の比較
bybit | binance | |
---|---|---|
日本語サポート対応 | あり | なし |
bybitの公式サイトは、初心者や国内ユーザーに優しい日本語対応。スタッフブログからサポートに至るまで、全てのページを日本語で表示できるフル対応となっています。
binanceでも日本語には対応していますが、セキュリティの項目で述べたサービス停止とともに非対応になった事もあるため、国内ユーザーからは懸念を抱かれています。
日本語対応のライブチャットサポート
bybitでは、ブラウザ版・アプリ版両方でライブチャットを利用することが出来ます。
他ユーザーとの交流は勿論、スタッフサポートに接続することも可能で、こちらも日本語フル対応となっています。
オンラインチャット形式でサポートを利用できるので、チャートの異常や入出金トラブルといった不慮の事態にも、即座に問い合わせることが可能です。
また、始めたてのトレーダーに優しい「初心者ガイド」も提供しているので、仮想通貨デビューしたばかりの方にも安心して利用できます。
信頼性・安全性の比較
bybit | binance | |
---|---|---|
取引手数料 | ・SSL通信 ・コールドウォレット ・マルチシグネチャ ・2段階認証 | ・SSL通信 ・コールドウォレット ・マルチシグネチャ ・2段階認証 |
bybit・binance両社とも厳重なセキュリティ体制を敷いており、万全な不正対策のもとでサービスを提供しているため、この点については特筆すべき部分がありません。
しかし、取引所としての信頼性・安全性を裏付ける要素は、セキュリティだけではないのです。取引所を取り巻く環境について、より詳しく見ていきましょう。
bybitは金融庁の警告を受けている?
2021年5月28日、金融庁がbybitに対して「無登録で暗号資産交換業を行っている金融業者」として警告を発令。
この警告は、bybitが日本の金融ライセンスを受けずに、日本居住者を相手方に暗号通貨交換業を行っていたことが理由のようです。
現在、bybitを含めた海外取引所が「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等」リストに追加されるなど、国内ユーザーからすれば不穏とも取れる動きが続いています。
国内規制による海外取引所の動向については、十分に警戒する必要があるでしょう。
binanceが国内市場から撤退する可能性も?
日本での警告を受けた海外取引所は、bybitだけではありません。
例えば、本項で紹介している「binance」も以前より同様の警告を受けており、一時期は国内ユーザーへの提供を停止していました。
さらに、2021年6月26日にはイギリスからの警告を皮切りに、カナダ居住者へのサービス提供を停止しています。
―これを機に、binanceが国内市場からも撤退してしまう可能性も0ではないのです。
両社のメリット・デメリットを比較
それぞれのメリット・デメリットについて、簡単にまとめて比較してみました。
- コストパフォーマンスに優れている
- ボーナスキャンペーンなどの特典が豊富
- 100倍のハイレバレッジが可能
- 新機能・取扱通貨の導入ペースが早い
- 日本語サポートにフル対応
- 取扱通貨の種類が少ない
- 出金のタイミングが限られている
- 取扱通貨の数が100種類以上と豊富
- ユーザー登録数が多く流動率が高い
- 一定条件で手数料の割引サービスを適用できる
- 125倍のハイレバレッジが可能
- ハッキング事件を未遂に追えた実績がある
- 日本語サポート未対応
- MT5に対応していない
- 日本市場から撤退する可能性がある(重要)
まとめ
海外取引所としての安定性や、システムの使いやすさなどを重視するトレーダーならbybit一択です。
逆に、仮想通貨トレードの知識・技量に自信があるベテラントレーダーなら、迷わずbinanceを選ぶと良いでしょう。
―海外取引所が初めてという方に関しては、国内取引所と同じ感覚で利用できる「bybit」から入ることを強く推奨します。
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